VWの違法ソフトウェア問題、対策に65億ユーロを計上…決算に影響

自動車 ビジネス 海外マーケット
VWの違法ソフトウェア問題、対策に65億ユーロを計上
VWの違法ソフトウェア問題、対策に65億ユーロを計上 全 6 枚 拡大写真

欧州の自動車最大手、フォルクスワーゲングループが、排出ガス試験をクリアするために、違法なソフトウェアを使用していた問題。この問題が、同社の経営に大きな影響を与え始めた。

これは9月22日、フォルクスワーゲングループが明らかしたもの。同社は、「顧客の信頼回復のために必要なサービスなどの費用として、2015年の第3四半期に、およそ65億ユーロ(約8700億円)を計上する計画」と公表している。

この問題は9月18日、米国EPA(環境保護庁)が発表。フォルクスワーゲングループが、米国の排出ガステストの際、違法なソフトウェアを使用。このソフトウェアはテスト時に、排出ガス浄化機能をフル稼働できるものだった。

しかし、このソフトウェアを用いると、通常の走行時の排出ガス浄化機能は、大幅に低下。排出ガス中の有害物質のひとつ、NOx(窒素酸化物)は、米国の排出ガス基準の10-40倍にも到達。その後、同社は米国の約48万台だけでなく、全世界の約1100万台に、同様のソフトウェアが装着されている可能性を示唆していた。

フォルクスワーゲングループは、「当局の調査が進行中のため、およそ65億ユーロの対策費用が膨らむ可能性がある。それによって、2015年の収益目標を調整する予定」とコメントしている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. アルファロメオの新型SUV『ジュニア』日本発売に、「420万円はリーズナブル」「マジで美しい」など反響続々
  2. トヨタ車体、『アルファード』『ヴェルファイア』をトヨタ自動車に生産移管、いなべ工場は商用車専用に
  3. クーペSUVに進化! アルファロメオ『ステルヴィオ』次期型を完全プレビュー
  4. 背もたれに貼り付いた子どもたちの頭髪に…学術集会で議論された「ジュニアシートの適正使用」【岩貞るみこの人道車医】
  5. 「まさにアメリカンスポーツの最高到達点」1000馬力越えの『コルベット』にSNSも注目!コスパ最強ハイパーカー誕生か
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  4. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る