フォルクスワーゲングループが米国において、排出ガステストを不正な手段でクリアしていた問題。この問題を受けて、米当局が車両の検査の強化に乗り出した。
これは9月25日、米国EPA(環境保護局)が明らかにしたもの。EPAは米国に進出している自動車メーカー各社に、通達を出している。
通達の内容は、「排出ガス試験を逃れる目的で、車両に違法な装置が装着されていないか、検査を強化する」というもの。
また、フォルクスワーゲングループの不正は、車両がダイナモ上で排出ガス試験を受けていることを、ステアリングや車輪などの状態から察知。排ガス浄化装置をフル稼働させていた。
EPAは今後、このような不正を防ぐために、「通常の走行状態で排出ガス基準に適合しているかを調べるために、追加検査を行う場合もある」と説明している。