【ポルシェカレラカップ 最終戦】元嶋佑弥、シーズン9勝目で年間チャンピオン決定

モータースポーツ/エンタメ モータースポーツ
ポルシェ カレラカップ ジャパン 最終戦
ポルシェ カレラカップ ジャパン 最終戦 全 4 枚 拡大写真

ポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ)2015 最終戦決勝が9月27日、鈴鹿サーキットで開催された。

【画像全4枚】

ほぼドライコンディションで迎えた決勝日。各チームのタイヤ戦略は大きく分かれていた。#15 元嶋佑弥は昨日の予選で他のドライバーよりも多く周回したタイヤ(ユーズド)、#12 久保凛太郎はそれよりも周回数が少なめのユーズドタイヤ、逆転タイトルを狙う#78 近藤翼は予選周回数を抑え、決勝用としてストックしていた完全なニュータイヤを装着。#19 永井宏明もニュータイヤを履いてグリッドへ向かう。

上位陣のスターティンググリッドは、最前列からポールポジション(アウト側)は#15元嶋、2番グリッド(イン側)は#12久保、以下、#78近藤、#19永井、#25内山清士、#9武井真司というオーダー。1周のフォーメーションラップを終えて各マシンがグリッドに着き、準備完了。11時15分、5つの赤いシグナルが消え、10周のレースが正式にスタートした。

まずは元嶋がイン側に向けてラインを取り、久保を牽制しながら先頭で1コーナーへ。その後ろから、久保、近藤、永井が集団で追っていく。1周目は各マシンとも様子見の雰囲気だったが、2周目のスプーンコーナーあたりから近藤が久保に接近。近藤は130R手前で久保のスリップストリームに入ると、シケインで仕掛けたが、オーバーランで芝生にタイヤを落としてしまう。

2台がこのバトルで最終コーナーからの立ち上がり加速で鈍った瞬間を逃さなかったのが永井。最終コーナーを最も内側のラインで立ち上がると、メインストレート上で2台の右側に並び、“スリーワイド"状態に。1コーナーでのブレーキング勝負も制し、一気に2番手に浮上した。これで3番手と苦しくなった近藤は永井の背後でプレッシャーを掛け続けるが、永井のペースが良く、仕掛けの間合いに入ることができない。

その間、元嶋は逃げ切りの態勢に持ち込むのかと思われたが、予選でアタックを重ねたことで、タイヤが厳しくなってきており、ペースが上がらない。2番手永井との差も徐々に縮まってきていた。それでも元嶋はミスを最小限に抑え、トップチェッカー。念願のシリーズチャンピオン獲得を今季9勝目で飾った。2位には近藤を最後まで抑え切った永井が入った。

ジェントルマンクラスは、内山が逃げ切りを図るが、武井も間隔を空けずについていく展開。中盤以降は武井に激しくチャージされるものの、そのままトップでフィニッシュ。今季初優勝をあげた。一方の武井は内山を捉えることはできなかったが、2位に入り、クラスチャンピオンを手中に収めた。

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ミズノ、カーボン技術活用の新フットギア「MOBILARIA β」発表…ジャパンモビリティショー2025
  2. 三菱『デリカミニ』新型を発売、受注は1万台超え…「DELIMARU Package」を7割が選択
  3. ホンダのアドベンチャー・スクーター『ADV160』とその実力は?…10月のモーターサイクル記事ベスト5
  4. 次期『コペン』はFR駆動に、ダイハツ「K-OPEN」初公開…ジャパンモビリティショー2025
  5. レクサスの新型「6輪ミニバン」の全貌が明らかに!「LS」はラグジュアリーセダンから「ラグジュアリースペース」へ…ジャパンモビリティショー2025
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る