日立、エコカー向けインバーターを開発…電力損失60%低減、電力容量は約2倍

自動車 ビジネス 国内マーケット
両面冷却型フルSiCパワーモジュールを適用した環境対応自動車向けインバーター
両面冷却型フルSiCパワーモジュールを適用した環境対応自動車向けインバーター 全 1 枚 拡大写真

日立と日立オートモティブシステムズは9月28日、両面冷却型フルSiCパワーモジュールを適用した環境対応自動車向けインバーターを開発したと発表した。

欧米や中国などでは、環境規制が段階的に強化されており、ハイブリッド電気自動車をはじめとする環境対応自動車の普及に向けた電費改善や輸送力向上が求められている。これらに応えるには、電動化車両に搭載されるコンポーネントの高効率化や高出力化が不可欠となっていた。

今回開発したインバーターは、低損失化が可能なSiC-MOSFETに流れる電流を均等化させる並列実装技術と高速なスイッチングが可能な配線実装技術を適用。日立従来比で電力損失を60%削減し、同体積での電力容量を約2倍に拡大し、環境対応自動車の長距離走行や快適な加速性能の実現に貢献する。

なお、今回開発した両面冷却型フルSiCモジュールは、10月30日から東京ビッグサイトで開催される「第44回東京モーターショー2015」に出展する予定。

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. カローラクロスと立場が逆転、だからこそ生まれた「斬新セダン」のデザイン…ジャパンモビリティショー2025
  2. スクーターに求めるのは日常か、非日常か? “個性つよつよ”な2台、ヤマハ『NMAX155』とホンダ『ADV160』を徹底比較!
  3. 車検対応で排気効率も向上、ブリッツのエキゾーストシステム「ニュルスペック・カスタムエディション」に『ムーブ』『ステラ』が適合
  4. かつてのマーチ、日産の新型『マイクラ』が初上陸!? 日本での販売計画は…ジャパンモビリティショー2025
  5. ライバルはアルファード? メルセデスベンツの最高級ミニバンが日本初公開!…ジャパンモビリティショー2025
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る