鈴鹿8耐SST優勝マシン YZF-R1M は、ほぼ市販車…「サーキット最速を証明」

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スポーツランドSUGOで公開された「team R1 & YAMALUBE」YZF-R1M
スポーツランドSUGOで公開された「team R1 & YAMALUBE」YZF-R1M 全 43 枚 拡大写真

鈴鹿8耐SST(スーパーストック)クラスで優勝した「YZF-R1M」が、スポーツランドSUGOにてマスコミ陣へ改めて公開された。

SSTクラスのマシンはほとんど改造が許されず、きわめて市販車に近い。ライダーの時永 真 選手によると「タイヤやタンク、ブレーキを耐久仕様にする程度で、ほぼ市販車のまま」だという。

ヤマハはNo.21「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」(中須賀克行、ポル・エスパルガロ、ブラッドリー・スミス)が204周を走破し、「Formula EWC」クラスで総合優勝。

さらに時永 真、藤原儀彦、ジェフリー・デ・フリースで挑んだNo.14「team R1 & YAMALUBE」も194周し、総合21位、SSTクラス優勝を果たしている。今回披露したのは、14号車だ。

8時間のレース中には、ピットインを7回ほどし、給油やタイヤ交換をおこなうが、EWCクラスのタイヤ交換は瞬時におこなうことができ、ピット作業は20秒ほど。

一方でSSTクラスはさらに1分ほどかかってしまうことを考えれば、クラス優勝はもちろん総合21位がどれほどすごいことかわかる。

じつは時永 真氏は、2015 YZF-R1プロジェクト開発スタッフでもあり、「team R1 & YAMALUBE」は、チームスタッフの半分以上がR1開発メンバー、全員がヤマハの社員だ。

R1開発時には、時永氏が操縦安定性、藤原儀彦氏がエンジン制御系、ジェフリー氏が電子制御サスペンション系を担当。自分たちが開発したマシンで、「サーキット最速のNEW R1を証明する」という目的のために一丸となって闘った。

つまり8耐は「開発の総仕上げ」だったわけだが、両クラスを見事に制し、そのポテンシャルの高さを証明したと言える。

《青木タカオ》

モーターサイクルジャーナリスト 青木タカオ

バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク関連著書もある。

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