ルネサス、車車間・路車間通信向け5.9GHz帯車載無線通信用SoCを開発…欧州規格に対応

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V2X向け車載無線通信用SoC「R-Car W2R」
V2X向け車載無線通信用SoC「R-Car W2R」 全 1 枚 拡大写真

ルネサスエレクトロニクスは、車載情報システム向けSoC(システムLSI)プラットフォーム「R-Car」の新シリーズとして車車間・路車間通信(V2X)向け車載無線通信用SoC「R-Car W2R」を開発し、10月1日からサンプル出荷を開始すると発表した。

新製品は、欧州と北米のITS(高度道路交通システム)向け通信規格IEEE 802.11pに準拠した5.9GHz帯域の車車間通信(V2V)と路車間通信(V2I)向け車載無線通信用SoC。ルネサス独自のRF(高周波)システム設計技術により、信号のノイズとなる送信帯域外雑音を、欧州の標準化団体ETSI規格で定める-65dBm以下に世界で初めて抑圧することに成功した。

これによって混線が少ない高い品質信号を送信できるため、安全運転支援に向けた各種ADAS(高度運転支援システム)に、V2Xが実用レベルで導入可能になるとしている。

また、RFから物理層、データリンク層までの通信機能を1チップ化したことで、システムの小型化にも貢献する。既存の「R-Car」SoCプラットフォーム「R-Car E2」と組み合わせたV2Xスタータキットにより、短期間での実証試験環境を構築することも可能となる。

新製品のサンプル価格は1個3000円(税別)で、2016年12月から量産開始し、2018年12月に月産5万個を出荷する計画。

《レスポンス編集部》

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