飲酒運転に信号無視…死亡事故で被告の控訴を棄却

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昨年1月、岐阜県岐阜市内でトラックを飲酒運転し、信号無視を起因とする事故で2人を死亡させたとして、危険運転致死などの罪に問われた71歳の男に対する控訴審の判決が9月30日、名古屋高裁で開かれた。裁判所は一審の懲役12年判決を支持している。

問題の事故は2014年1月30日の午前2時25分ごろ発生した。岐阜市粟野西3丁目付近の国道256号(片側3車線の直線区間)を走行していたトラックが赤信号を無視して交差点に進入。交差する県道(片側1車線)を走行してきた乗用車と出会い頭に衝突し、このクルマに乗っていた26歳の女性と6歳の女児が死亡した。

トラックを運転していた70歳(当時)の男は事故当時に酒気帯び状態だったことも発覚したため、後に逮捕。検察は危険運転致死罪で起訴したが、男は公判において「自白を誘導された」と主張。信号無視については「やっていない」と否認していたが、一審の岐阜地裁は被告が主張する自白強要を否定するとともに、「被告は酒気帯び運転でトラックを運転し、赤信号の交差点に加速状態で交差点に進入した」という目撃情報を認定し、懲役12年の実刑を命じていたが、被告側がこれを不服として控訴していた。

控訴審で被告側は「被告が信号無視をしたと証言する目撃者は現場から離れた場所におり、信用に値しない」と主張していたが、9月30日に開かれた控訴審の判決公判で名古屋高裁の石山容示裁判長は「目撃者は自ら名乗り出ており、虚偽の主張はしていないと考えられる」と判断。一審判決についても「不合理な点は認められない」として、一審判決を支持。被告の控訴を棄却している。

《石田真一》

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