69年式 マスタング が“殺し屋”キアヌの相棒に…映画『ジョン・ウィック』10月16日公開

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69年式 マスタング が活躍する映画『ジョン・ウィック』
69年式 マスタング が活躍する映画『ジョン・ウィック』 全 9 枚 拡大写真

フォード「マスタング」が活躍する映画は、古くはスティーブ・マックイーン主演の『ブリッド』をはじめとして、いくつも思いつくに違いないし、それだけファンも多いクルマである。その1969年式のマスタング、しかも、「BOSS429」がキアヌ・リーブス主演の本格アクション映画『ジョン・ウィック』に登場するとなれば、クルマ好きであれば見逃すことはできないはずだ。

キアヌ扮するジョン・ウィックは、凄腕の殺し屋だったが、のちの妻となるヘレンと出会ったことで愛に目覚め、裏社会から足を洗うことになる。しかし、ある時彼の愛するすべてのものをマフィアによって奪われてしまった。彼は怒りに燃え、封印していた新銃術“ガン・フー”(ガン+カンフー)をはじめとした“殺人術”を復活させ、元雇い主でもあったマフィアに立ち向かっていく。

その彼が愛し、失ってしまったひとつに1969年式、フォードマスタングBOSS429があった。

マスタングは、1964年4月17日、ニューヨーク・ワールドフェアでデビュー。当時“オヤジ臭い”というフォードのイメージを一蹴するために、スポーティで格好良く、そして高性能でありながら、誰にでも買いやすい価格であることがコンセプトとして掲げられた。これが大ヒットとなり、初年度だけで40万台以上を売り上げたのだ。今回登場するマスタングは、1969年に登場した2代目。特にBOSS429 は、7リットルV型8気筒375馬力を誇る当時のトップグレードだ。劇中では、アメリカンマッスルカーらしい迫力ある佇まいと怒濤のパワーで“伝説の殺し屋”キアヌの魅力を引き立てる名脇役として活躍する。

マスタングは登場以来、50年以上にわたり人気を誇るスペシャルティカーとして生産が続けられ、2014年、初代のデザインイメージを現代風にアレンジした7代目が本国で発売。日本へも2015年から導入が開始された。現在4気筒エコブーストエンジン搭載モデルが販売されているが、近い将来、右ハンドルやV8、コンバーチブルの導入も予定されているという。

そんな歴史を誇るマスタングの2代目がキアヌ・リーブスとともに活躍する、映画『ジョン・ウィック』は、TOHOシネマズ新宿ほかで10月16日より全国公開となる。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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