【東京モーターショー15】デジタルデバイスの可能性を表現…日産 テアトロ for デイズ

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日産テアトロ for デイズ
日産テアトロ for デイズ 全 3 枚 拡大写真

日産は東京モーターショー2015に、2020年以降に自動車免許を取得する世代、シェアネイティブを対象にしたコンセプトカー、『テアトロforデイズ』を出品する。

そのデザインについて、「シェアネイティブの新しい価値観や、ライフスタイルを踏まえ、使い勝手の良い軽自動車サイズでのデジタルガジェットとして、電気自動車の新しい可能性と具現化を目指した」と話すのは、日産グローバルデザイン本部プロダクトデザイン部クリエイティブチームリーダーの西川満生氏。

クルマ全体のデザインで共通している点については、これまで多く取り入れられていた手法である、モチーフやデザイン意図を感じさせるような面や線にとらわれたデザインではなく、「新しいデジタルデバイスとしての可能性を感じるプロダクトらしさや、ユーザーの自由な発想を可能にするシンプルでミニマムな立体や色を使ったモダンなデザインにしたことだ」とその特徴を述べる。また、「日常で使い勝手の良いコンパクトな軽自動車サイズでも、ユーザーのための空間を最大限に生かすボクシーなプロポーションとスタイルだ」という。

テアトロforデイズ最大の特徴はまっさらなキャンバスとなる、大きなスクリーンを配するインテリアデザインだ。「自由なアイディアでどのような空間も表現出来るベースとなるようなキャンバスを、空間に最大限に配置出来るよう、フラットで四角い形をベースとし、角を丸めることで、手になじむようなデバイスのようなモダンなインテリアを目指した」と説明。

また、多くのスイッチや計器類が固定され、配置された従来のクルマデザインと違い、「VOICEやモーションコントロールで実現させた自分仕様に自由にカスタマイズ出来、好きな時にアップデートが可能な、物理的なボタンや、計器類がほとんど見えない、スマートなインテリアデザインになっている」と述べる。

そして、西川さんは、「移動空間としてだけでなく、直線や丸、四角や球などシンプルなモチーフを基調とし、形状ではなく、建築的アプローチから居心地の良さを追求した空間のデザインとした」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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