世界の主要メーカーが、早期の実用化を目指して開発を進めている自動運転車(ロボットカー)。米国の自動車最大手、GMが、自動運転技術を搭載した市販車の発売時期を明言した。
これは10月1日、GMが米国ミシガン州で開催した投資家向けの説明会で明らかにしたもの。同社は、「2017年、自動運転技術を搭載したキャデラックを発売する」と宣言している。
このキャデラックは、新型フラッグシップサルーンの『CT6』となる。GMが2012年から研究開発を続けている「スーパークルーズ」を、2017年式CT6に採用する。
スーパークルーズは、ハンドオフ・レーン・フォロウィング(手を放して、レーンを追う)や、ブレーキや速度の制御などの面で、半自動運転を可能にするもの。このシステムは、高速道路、交通渋滞中、長距離運転において、ドライバーの負担を緩和する目的で設計される。
GMはこれに先駆け2016年後半、新型シボレー『ボルト』に自動運転技術を組み込んだ試験車両を使って、米国ミシガン州の研究所における開発テストを開始する予定。発進してから駐車するまで、自動運転で行う実証実験を促進していく。