東京モーターショー15に出品される、日産『テアトロforデイズ』のエクステリアは、インテリア空間を最大限生かせるようにデザインされているという。
「従来、モチーフとしてよく使用する、速さ、大きさ、優雅さなどを感じさせるようなデザインではなく、空間を最大限に生かせるよう、装飾的な線や面の凹凸を避け、直線基調の箱の形状を基本とし、形状ではなく空間をデザインするような建築的な構成を取り組んだ」とは、日産グローバルデザイン本部プロダクトデザイン部クリエイティブチームリーダーの西川満生氏の弁。そして、「先進的なデジタルデバイスのように、手になじむ丸みを帯びたモダンなデザインとしている」という。
モバイルバッテリーにもなるこのクルマの特徴を表現するために、「日常的なデジタルガイドと、良きパートナーとなる小さくても緻密で凝縮された高品質で高性能なデジタルガジェットのように、使い勝手の良い、シンプルでクリーンなEVらしさの表現を目指しデザインした」と述べる。
また、小さい軽自動車サイズの中で、「大胆で大きな単位のシンプルな面構成で、一つの塊としての存在感を出しながら、フードからつながるVモーショングリルなど、日産デザインとしてのオリジナリティと一貫性をも表現した」と西川氏。
カラーデザインも外観、内装と同様、「高性能なデジタルデバイスのような、小さくても精度の高い緻密なデザインとした」とし、「気分や雰囲気を色で意図的に表現するのではなく、ユーザーの気分や使い方など自由なアイディア表現を可能にするベースとなるべく、真っ白な色を基調とし、表現されるアイディアを邪魔することのない、黒で取り囲まれたモノトーンで統一されたコーディネートだ」と説明。
更に、「白と黒を基本としたモノトーンの中でも、グロス、マットなど艶の巧みなコントロールとコンビネーションで、シンプルな中でも、質感の高いモダンな表現になっている」と語った。