【東京モーターショー15】新世代に向けた新種の創造…日産 グリップスコンセプト

自動車 ニューモデル モーターショー
日産グリップスコンセプト
日産グリップスコンセプト 全 8 枚 拡大写真

日産は東京モーターショー2015に、「若いユーザーがワクワクするよう新たな車両像」を提案するコンセプトカー、『グリップスコンセプト』を出品する。

【画像全8枚】

このコンセプトカーについて、日産グローバルデザイン本部プロダクトデザイン部デザイン・ダイレクターの秋山芳久氏は、「日産の持つスポーツカーの伝統と、クロスオーバーカテゴリーの創造という2つの強みを形にしたコンパクトスポーツクロスオーバーだ」と話す。

スポーツカーの伝統とは、『フェアレディZ』や『GTR』を指し、クロスオーバーカテゴリーの創造は、『キャシュカイ』や『ジューク』、『ムラーノ』等で、「日産はクロスオーバーという新しいカテゴリーを作ってきたという自負がある」と述べる。そして、「この2つの強みを今回コンセプトカーとして具現化した」と説明。

また、「ワクワクする走りを新たなパワートレインで実現させた」と秋山氏。グリップスコンセプトは、シリーズハイブリッドEVシステム“Pure Drive e-Power”を搭載している。ディメンションは、全長4100mm、全幅1890mm、全高1500mm、ホイールベースは2580mmである。

外観デザインについて秋山氏は、「フェアレディ240Zのラリーカーのイメージ、インスピレーションをそのまま反映させた」とコメント。そのキーワードは、「“新世代に向けての新種の創造”」だ。「キャシュカイやジューク、ムラーノに続いて、更に新しいクロスオーバーを作っていきたいという我々の想いだ」と語る。

秋山氏は、「デザインで大切なことは、“Road warrior presence with authentic automotive beauty”だ。このモデルはクルマの美しさを意識し、また、革新的なものを合わせたコンセプトカーなのだ」と述べる。

具体的には、「黒く表現したキャビンと、赤いボディシェルの合体がエクステリア形状の大きなテーマで、この辺りはフェアレディZがモチーフでもある」(秋山氏)。

実際の走行イメージは2つある。「仕事の後の自己の開放という場面では、このクルマといると格好良いというイメージ。また、週末の自己の挑戦というシーンでは、山岳地帯を一気に超えていくラリーカー。あるいはツールド・フランスのようなイメージで、このクルマが疾走していくところを想像してデザインしている」とした。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

レスポンス公式TikTok

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタがスーパーカー『GR GT』発表、4リットルV8ツインターボで650馬力以上…オールアルミ骨格採用
  2. ダイハツ『ミゼットX』に大阪バージョンが登場!“ソロキャン”向けの単座仕様に…Japan Mobility Show KANSAI 2025
  3. 初代『NSX』が現代に甦る、ピニンファリーナデザインのスーパーカー「Tensei」発表…伊JAS
  4. 「めっちゃかっけぇ」日産『ティアナ』新型に反響続々! 最新コックピットに15スピーカー付きで約310万円の価格にも注目
  5. 日産、新型コンパクトSUV『カイト』発表…新デザイン言語を反映
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る