VWの排ガス不正、ソフトウェアのアップデートで対応へ

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世界を揺るがす大問題に発展したフォルクスワーゲングループによる排出ガス試験での不正。同社のトップが、この問題への対応策を明らかにした。

これは10月6日、フォルクスワーゲングループがドイツ本社で開催した従業員向け説明会において、マティアス・ミューラー新CEOが公表したもの。同CEOは、「多くの場合、ソフトウェアのアップデートで済むだろう」と発言している。

今回の問題では、フォルクスワーゲングループの一部ディーゼル車に、違法なソフトウェア、「ディフィートデバイス(無効化機能)」を装着。このソフトウェアは、車両がダイナモ上で排出ガス検査を受けていることを、ステアリングホイールや車輪の状態などから察知。排出ガス検査の時だけ、排出ガス浄化機能をフル稼働させて、検査をクリアしていた。

一方、通常の走行状態では、顧客が望む燃費性能を実現するために、ソフトウェアの無効化機能が作動。排出ガス浄化機能が無効化されるために、排出ガス基準を大きく上回る有害物質を放出していた。

ただし、ソフトウェアのアップデートだけで、排ガス試験をクリアできるのかという疑問もある。これについて、ミューラー新CEOは、「いくつかの車種では、ハードウェアの改良が必要になるだろう」と語っている。

《森脇稔》

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