南海電鉄と泉北高速鉄道、特急『泉北ライナー』運行…12月5日ダイヤ改正

鉄道 企業動向
南海電鉄と泉北高速は12月5日にダイヤ改正を実施。難波~和泉中央間を直通する特急『泉北ライナー』が新設される。車両は高野線特急『りんかん』の11000系(写真)を使用する。
南海電鉄と泉北高速は12月5日にダイヤ改正を実施。難波~和泉中央間を直通する特急『泉北ライナー』が新設される。車両は高野線特急『りんかん』の11000系(写真)を使用する。 全 2 枚 拡大写真

南海電気鉄道と泉北高速鉄道の2社は10月8日、高野線と泉北線のダイヤ改正を12月5日に実施すると発表した。南海の難波駅(大阪市中央区)と泉北高速鉄道の和泉中央駅(大阪府和泉市)を、最短29分で直通する特急『泉北ライナー』を新設する。

『泉北ライナー』は平日に13本(下り6本・上り7本)、土曜・休日に16本(上下各8本)運行。途中停車駅は新今宮、天下茶屋、泉ヶ丘、栂・美木多、光明池の各駅になる。車両は高野線で運用されている特急形電車のうち、『りんかん』で使われている11000系電車を使用。4両編成で定員は248人になる。乗車に際しては運賃のほか特急料金(大人510円・子供260円)を支払う必要がある。

現在の泉北準急は、一部が区間急行に変更される。区間急行の運行本数は、平日朝が和泉中央発6時54分~7時53分の上り6本と難波発7時37分~8時38分の下り3本で、それ以外の時間帯は原則として毎時4本(上下各2本)になる。途中停車駅は、新今宮、天下茶屋、堺東、深井、泉ヶ丘、栂・美木多、光明池の各駅。これにより、難波~和泉中央間の所要時間は最大4分短縮。難波~和泉中央間の昼間時間帯の運行本数(1時間あたり)は、現在の準急5本から区間急行2本・準急2本・各停2本に変更される。

一方、高野線難波~河内長野間の昼間1時間あたりの本数は、現在の急行・区間急行5本と各停5本から、急行・区間急行4本と各停4本に変更される。このほか、難波駅での大阪市地下鉄御堂筋線との接続を図るため、堺東行き下り終列車の発車時刻が現在の0時20分発から0時25分発に変更され、5分繰り下がる。

ダイヤ改正にあわせて女性専用車の導入範囲も拡大する。新しい設定対象列車は平日の天下茶屋着7時20分~8時30分の上り急行・区間急行(8両編成)で、高野線は現在の急行に加えて区間急行にも女性専用車を設定。泉北区間急行も朝ラッシュ時に女性専用車を導入する。

泉北高速鉄道は2014年7月に南海電鉄の全額出資子会社となり、これを機に連絡運賃の値下げなど利便性の向上策が順次実施されている。2社は今回の特急新設などにより「泉北ニュータウン・トリヴェール和泉と大阪市内の速達性・利便性・快適性を向上させます」としている。

《草町義和》

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