アジアのレースを世界へ…アウディ R8 LMS CUP、日本へ上陸

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Audi R8 LMS CUP
Audi R8 LMS CUP 全 39 枚 拡大写真

11日に世界耐久選手権(WEC)決勝が執り行われる富士スピードウェイで10日、アウディ『R8』によるワンメイクレース、「Audi R8 LMS CUP」の第10戦、第11戦が開催された。中国、韓国、マレーシアなどアジアからの参戦チームが占めるこのレースを制したのは、Audi TEDA Racing TeamのAlex YOONG選手、そしてAudi Hong Kong TeamのMarchy LEE選手。

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このほか、第10戦ではアウディの若手レーサー育成プロジェクトで成果を上げつつある、弱冠19歳のWei Fung THONG選手(Starspeed Racing)、第11戦では女性レーサーRahel FREY選手(Castrol Racing Team)が表彰台を獲得したほか、最速ラップを記録したアマチュアクラスのAlex AU選手(CTVS Racing Team)が両戦で表彰台に上るなど、バラエティ豊かな顔ぶれが並んだ。

事実、今年で2年目となるAudi R8 LMS CUPだが、今年はすでに7人の優勝者を輩出している。先が読めないだけに、タイトル争いも熾烈だ。

Audi R8 LMS CUPで使用される車両のベースはGTレースで使用されるR8と基本は全く同じだ。一方でLMSならではの特徴として「Push to Pass」ボタンなるものがある。レース中10~15回まで使用でき、ボタンを押すことで15秒の間、プラス50馬力のパワーアップができるというもの。多くはスタート時のダッシュとゴール間際で使用するそうだが、“プッシュ”のタイミングの駆け引きもレースの醍醐味だという。

また、このAudi R8 LMS CUPは、アウディがおこなっているモータースポーツ活動の中で「カスタマーレーシング」部門に属するレース活動のひとつ。このカスタマーレーシングの狙いは、THONG選手のような若手ドライバーの育成や、アジアのレースをドライバー含めヨーロッパのレースレベルに成長させること、そしてユーザーとレースを通じたコミュニケーションをおこない、アウディブランドの訴求をおこなっていくというもの。

特に海外展開やアジアの成長については、ドイツツーリングカー選手権(DTM)のアジア、アメリカでの開催に向けた動きもあり、注力している部分だ。アウディスポーツ首脳は、「ポテンシャルは大いにある」と今回のレース結果にも満足の様子だった。

今後もAudi R8 LMS CUPの成長が期待されるが、次年度の大きな目玉が新型「R8 LMS」の投入だ。当面は現行型と新型の混戦となるため、さらなる波乱に満ちたレース展開となりそうだ。

直近では10月31日、11月1日に第12戦、第13戦が上海で開催される。Marchy LEE選手、Rahel FREY選手らがタイトルを賭けて優勝争いをおこなう中、アマチュアクラスのAlex AU選手も「ダブルタイトルを狙います」と自信は十分。この2日間は上海が熱い。

《宮崎壮人》

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