【MotoGP 日本GP】ペドロサが今季初優勝、逆転劇に歓声

モータースポーツ/エンタメ モータースポーツ
MotoGP日本GP決勝
MotoGP日本GP決勝 全 12 枚 拡大写真

2015年のMotoGP世界選手権第15戦日本グランプリ決勝。6番手からスタートしたダニ・ペドロサ(ホンダ)が今季初優勝を飾った。

午前中は悪天候によりウォームアップのスケジュールが変更になるなど慌ただしい1日となったが、決勝は予定通り14時00分から24周で開催。昨日までとは異なるウエットコンディションでのレースとなった。

スタートではヤマハの2台がホールショットを競り合い、一瞬バレンティーノ・ロッシが先頭に立つものの、すぐさまホルヘ・ロレンソが抜き返しトップを奪還。そのまま昨日までと同様に他を圧倒するペースで後続を引き離しにかかった。

このままロレンソ、ロッシの順でチェッカーかと思われたが、後半になって路面が乾き始めるとレースが大きく動き始める。

6番手スタートだったペドロサが徐々にペースアップ。11周目にアンドレア・ドヴィツォーゾ(ドゥカティ)を抜き3位に上がると1分55秒台を連発。3秒以上あったロッシにすぐに追いつくと16周目のV字コーナーでパスし2位へ。そのままロレンソにも追いつき、18周目のダウンヒルストレートで抜き去り、あっという間にトップに浮上。この見事な追い上げ劇にグランドスタンドからも大歓声が沸き起こった。

その後もペドロサはペースが落ちることなく独走。ヤマハ同士の2位争いが白熱することになるが、20周目の3コーナーでロレンソがミス。この間にロッシが前に出る。

ウエットコンディションになって、いきなり勢いをつけたペドロサ。最終的に後続に対して8.5秒の大量リードを作りトップチェッカー。昨年のチェコGP以来約1年ぶり、待望の今季初優勝を飾った。2位にはロッシ、3位はロレンソとなった。

ウイニングランではファンからの声援を受けると何度もガッツポーズを繰り返したペドロサ。世界選手権でのキャリア通算50勝ということもあり、彼にとっても特別なレースとなった。「最初は厳しかったけど、上手くタイヤをセーブして最後は良いペースで走れた。とにかく勝てたことが嬉しいし、チームの皆、ホンダ、応援してくれた全てのファン、家族、友達全てに感謝したい」と笑顔でコメント。ホンダのホームコースであるツインリンクもてぎで、見事なレースを披露した。

日本人勢は15番手からスタートした中須賀克行(ヤマハ)が終始力強い走りをみせ8位でフィニッシュ。高橋巧(ホンダ)も12位に続き、スポット参戦した2人が揃ってポイントゲットを果たした。また秋吉耕佑(ホンダ)は19位だった。

2015 MotoGP 日本グランプリ 決勝結果
1.ダニ・ペドロサ(ホンダ)
2.バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)
3.ホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)
4.マルク・マルケス(ホンダ)
5.アンドレア・ドヴィツォーゾ(ドゥカティ)
6.カル・クラッチロー(ホンダ)
7.ブラッドリー・スミス(ヤマハ)
8.中須賀克行(ヤマハ)
9.ヘクトル・バルベラ(ドゥカティ)
10.スコット・レディング(ホンダ)


12.高橋巧(ホンダ)
19.秋吉耕佑(ホンダ)

《吉田 知弘》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ついにハイブリッド化! 新型トヨタ『ランドクルーザー300』の発表にSNSでは「バク売れの予感」など話題に
  2. トヨタの顧客は1億5000万台…バリューチェーンで財務基盤強化
  3. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
  4. 日産 リーフ 新型をライバルと比較…アリア、テスラ、bZ4Xと何が違う?
  5. 『GRカローラ』『フリード』『ソリオ』の走りを変える! ブリッツの「スロコン」「スマスロ」が適合
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  5. アステモの軽EV用インホイールモーターやジヤトコの2モーターK12マーチなど、国内サプライヤー技術が熱い!…人とくるまのテクノロジー展2025
ランキングをもっと見る