てんかん発作で事故、クルマ貸与の男を幇助容疑で書類送検

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8月中旬、北海道共和町内の国道276号で、路肩を走行していたツーリング中の自転車に乗用車が追突し、9人が重軽傷を負った事故について、北海道警は8日、事故を起こしたクルマを所有していた86歳の男を危険運転幇助容疑で書類送検した。

北海道警・岩内署によると、問題の事故は2015年8月19日の午前10時20分ごろ発生している。共和町国富付近の国道276号(片側1車線の直線区間)で、ツーリングのために道路左側の路肩を走行していたスポーツ用自転車9台に対し、後ろから進行してきた乗用車が追突。自転車に乗っていた東京の大学生3人が重傷、6人が軽傷を負った。

クルマを運転していた札幌市北区内に在住する57歳の男にはてんかん発作の症状があり、事故直前にも発作による意識障害を起こしていたことも判明。検察は男を自動車運転死傷行為処罰法違反(危険運転致傷)の罪で起訴している。

事故当時に運転していた乗用車は男の父親にあたる86歳の男が所有しており、家族で墓参りに行くために男に貸与し、運転を任せていた。男にてんかん発作の症状があることは家族も認識しており、医師から運転自粛を求められた際にはクルマを処分していた。

警察ではこうした経緯から、「男がてんかん発作を起こす可能性は認識していた」と判断。結果的に事故へ関与する要因をつくりだしたとして、危険運転致傷の幇助容疑で書類送検することを決めた。

《石田真一》

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