【フィアット 500X 発表】500らしさはディティールではなく「フォルム」

自動車 ニューモデル 新型車
フィアット 500X
フィアット 500X 全 8 枚 拡大写真

フィアット『500X』は、500らしさを重視しながらデザインされたという。

その500らしさとは何か。FCA Italy:EMEA デザイン部門ヘッドのロベルト・ジョリート氏は、「ヘッドライトなどを含むフロント周りや、クロームに囲まれたテールランプなどのディテールはもとより、全体のフォルムが重要だ」と述べる。

具体的には、クルマを一周するキャラクターラインにより、「上下に二分割したようなイメージ」。そして、「クルマのボリューム感を出すためにタイヤを強調していることだ」と話す。これらは、『ヌォーヴァ500』や『500』にも共通するものだという。因みに、このボリュームを出す手法は、ジョルジェット・ジウジアーロも取り入れているという。

また、ジョリート氏がこの500Xをデザインするにあたり、最も大切にしたことは、「フロント部分のイメージを大切にしつつも、決して飾り立てるようなことはしないことだ」と説明。また、「サイズは少々大きくしながらも、腕白さ、アグレッシブさを出したいので、“鷹の目”のようなフロントライトを採用した」とした。

更に、「ピラーを太くして存在を感じさせつつも、視界を遮らないようにした」。これは、「例えばクーペのような閉鎖的な空間ではなく、室内にいると本当に視界が広く感じる効果を期待したのだ」とし、ピラーを太くした理由については、「堅牢なストラクチャーが必要であったことと、(Aピラーなどの)窓の数を増やしたくなかったからだ」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  2. トヨタ RAV4 新型、PHEVのEV航続は150km
  3. 日産の新型セダン『N7』、発売50日で受注2万台を突破
  4. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  5. スバルマークの方が似合う? 新型ダイハツ『ムーヴ』のスバル版にSNSも注目!
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  2. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  3. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
ランキングをもっと見る