ドローンのワイヤレス充電システムを開発…日本電業工作とエンルート

航空 企業動向
マルチコプターへのワイヤレス充電システム
マルチコプターへのワイヤレス充電システム 全 3 枚 拡大写真

日本電業工作とエンルートは、ドローン(マルチコプター)搭載バッテリーへのマイクロ波を使用した軽量ワイヤレス充電システムを共同開発した。

ドローンでは、置くだけで充電が開始されるワイヤレス電力伝送での充電システムが求められていた。今回開発したシステムは、充電時間が約60分。保管兼運搬用の機材を充電装置に用いるため、別途の機材が不要。非接触なため、防水性・防塵性も高い。非接触給電は、充電のための不要な金属面を露出しないため、火山地帯などで細かい微粒子による充電不良や、降雨などで水によるショートを防ぐことができ、ドローンを安全・確実に運用できる。

送電器・送電アンテナ・レクテナをパッケージ化した「ミラック」に、2.4GHz帯の共鳴送電タイプをラインナップに加え、その受電装置を、エンルート製小型マルチコプターへ搭載し、送電装置を搭載したベース装置へ着陸時にワイヤレス充電するシステムを開発した。

受電装置は約30グラム。電磁誘導などで使用されるコイルと比較して圧倒的な軽量化を実現し、小型ドローンにも使用できる。マイクロ波帯の共鳴結合方式を採用、送受電結合器間の給電時、位置を合わせる自由度を確保した。伝送効率は横ズレ、プラス・マイナス10mmの範囲で80%以上を達成した。日本電業工作のレクテナ技術を活用したRF-DC変換効率約70%以上の高効率整流回路を用いている。

《レスポンス編集部》

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