イタリアのトッズ(TOD'S)や、バーニーズ ニューヨークとレクサスのコラボなど、足元の秋冬アイテムとして注目されているドライビングシューズ。運転シーンをはじめ、仕事やレジャーでも重宝するが、素足で履くため「手入れが面倒」「むれる」という声がある。
靴の専門スタッフが手入れのポイントなどを指南する「シューケア・レザーケアの基本講座」(コロンブス、10月14日)では、同社シューシャイニストの三橋弘明氏が「ブラッシング、クリーナー、クリーム、ブラッシング、空拭きという流れで、3~4分で簡単にできる。普段からこまめにケアして」とアドバイス。とくにブラッシングが重要と三橋氏は続ける。
「海外では、ブラッシングで手入れの7割が終わるというほど。革は油で潤ってるから、ホコリを通して油分が逃げてしまう。この油分損失を防ぐためにもブラッシングは重要」(三橋氏)
素足で履くドライビングシューズは、皮脂などで靴の内側にも汚れが付いてしまう。そこで、ブラッシング後のクリーナーについて三橋氏は「クリーナーを布にじゅうぶんに浸して、やさしく拭き上げて。無理に汚れを取ろうとすると、余計な摩擦熱が発生し、革を痛めてしまう。汚れが気になるからと一生懸命こすらず、界面活性剤の力で汚れを布に移してあげるというイメージで拭いて」と指南した。
レクサスは、バーニーズ ニューヨークとコラボし、限定500台の『LFA』に用いられたシートレザーで、トートバックやドライビングシューズなどを開発。百貨店のコロンブス担当者は「静かなブームかも。ドライブだけでなく、オフィスやデートなどでも愛用されることから、手入れの問い合わせなども増えている」とも話していた。