【WEC】モントーヤ、ポルシェLMP1テスト参加へ…世界3大レース制覇を狙う可能性も?

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世界3大レース制覇に「あと1」のモントーヤ。
世界3大レース制覇に「あと1」のモントーヤ。 全 6 枚 拡大写真

世界耐久選手権(WEC)は10月22日、今季最終戦翌日となる11月22日に引き続きバーレーンにて実施されるテストの初期暫定エントリー内容を公表したが、そのなかに注目すべきドライバーの名が含まれていた。かつてのF1スター選手、ファン・パブロ・モントーヤである。

このテストは新人発掘が主眼で、ポルシェ、アウディ、トヨタの各LMP1ワークスがプロモーター選出のドライバーを起用するなどの試みも実施されるのだが、それとは別枠でモントーヤもポルシェのLMP1カー、今季のルマン24時間レースで総合優勝した「919 ハイブリッド」に搭乗する模様だ。

今年40歳になったコロンビア出身のモントーヤは、2001~06年にF1で活躍。通算7勝を挙げているが、そのうちの1勝はウイリアムズ時代の03年にモナコで記録したもの。そしてF1参戦以前と近年は米国のトップオープンホイールが主戦場であり、インディ500は00年、今年と通算2回勝っている。世界3大レースといえば、F1モナコGP、インディ500、そしてルマン(の総合優勝)ということになるが、あとはルマンで総合優勝すれば、モントーヤは史上2人目とされる偉業達成になるのだ。

すでに独シュトゥットガルトを訪れてシート合わせをしたこともWECは報じているが、現段階でモントーヤが来季以降のルマン参戦を意図しているかは分からない。ただ、彼は今季のWEC米国戦にも姿を現わすなどしていたらしい。来季もポルシェがルマンでは通常ラウンドより1台増の3台体制を敷く可能性は高く、モントーヤがインディカー参戦を続けつつル・マンに3台目のポルシェで参戦、というかたちは不可能ではないだろう。実際、今年のルマンで勝ったのは3台目の919、F1現役のニコ・ヒュルケンベルグが乗り組んだマシンでもあった。

モントーヤ自身に世界3大レース制覇を意識するところがあるのかどうかも不明であり、現段階では実際にテストに参加したわけでもないので、憶測の域を出ない話にはなるが、グラハム・ヒル(1962&68年F1王者でもあり、96年同王者デイモンの父)以来とされる偉業にぜひ挑んでほしいところ。連覇目指すポルシェLMP1ワークスの一角でルマンに参戦できるなら、偉業達成の可能性は充分にあるだろう。

なお、WECバーレーンテストの最終的なエントリーは11月10日頃に出る予定だ。

《遠藤俊幸》

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