【ダイハツ キャスト 試乗】高級感ある軽自動車を作らせたら、さすがのダイハツ…諸星陽一

試乗記 国産車
ダイハツ キャスト スタイル
ダイハツ キャスト スタイル 全 21 枚 拡大写真

ダイハツの新型軽自動車『キャスト』。3シリーズあるキャストのうち、高級指向のモデルとなっているのが「スタイル」。

グリルやバックドアのガーニッシュなどにメッキパーツをあしらったエクステリアは光輝感にあふれ、若い女性などにはかなりアピールしそうな雰囲気。さらに試乗車には「デザインフィルムトップ」を採用。これはルーフ部分に立体的に加工ラッピングフィルムを貼り付け2トーンスタイルを実現したもので、ワクワク感あふれるエクステリアを実現している。

プラットフォームは『ムーヴ』と共通だが、ハイトワゴン感はない。SUV系を標榜するが、それほどのSUV感もなく、上質な『ミラ』という感じだ。試乗車は52馬力の自然吸気エンジンを積む。加速感は力強くはないが、普通に走らせる分には十分なもの。一般道の登り坂でもさほどの力不足は感じない。

1600mmという全高を考慮すればコーナーリング時のロールも少なめで安定感が高い。スタイルはタイヤが165/55R15とアクティバよりも低扁平のタイヤが採用されているので、コーナリングに安定感が増しているのだろう。逆に乗り心地は若干ながら落ちる感じがする。

とはいえ、こうしたジャンルの軽自動車を作るとダイハツは上手い。ちょとしたときに起きがちな“ブルッ”とした振動などを上手に抑えこんでいて、高級感があふれている。リッタカーを買おうか、それとも軽自動車にしておこうか? と悩んでいるときにキャストに乗ったら、かなり軽自動車に気持ちが傾きそうな予感。事実、発売後1か月の受注状況は2万台と目標の4倍(キャスト全体)に達している。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★★★★

諸星陽一|モータージャーナリスト
自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 船上で水素を製造できる「エナジー・オブザーバー」が9年間の航海へ
  3. 最後のフォードエンジン搭載ケータハム、「セブン 310アンコール」発表
  4. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
  5. 高機能ヘルメットスタンド、梅雨・湿気から解放する乾燥ファン搭載でMakuake登場
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る