三菱ふそう、トラック運用コストの比較シミュレーションアプリを短期間で構築…SAPのシステム活用

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三菱ふそうのコーポレートサイト
三菱ふそうのコーポレートサイト 全 2 枚 拡大写真

NTTデータグループのコンサルティング会社クニエとSAPジャパンは、三菱ふそうトラック・バスが、業界唯一のインメモリー・クラウド・プラットフォーム「SAP HANA クラウド・プラットフォーム」を導入したと発表した。

三菱ふそうは、トラック運用コストの比較シミュレーションアプリケーション「ライフサイクルコストシミュレーター」を、約3週間で構築した。

現在、三菱ふそうの顧客となる運送業界では、競争激化や運転手不足、規制強化に伴うコスト上昇などで、厳しい経営状況に置かれている。こうした状況の中、利益を確保するためには、迅速、正確な原価計算が必要となっている。

これらを背景に、三菱ふそうでは、顧客サービス強化の取り組みの一環として「ライフサイクルコストシミュレーター」を構築するとともに、IT主導による新たなサービスの構築も視野にいれていた。

「ライフサイクルコストシミュレーター」では、現行の運用車両、年間走行距離、所有台数などの必要項目を入力することで、トラックの燃費や整備コストといった運用費用を試算、三菱ふそう製トラックを導入した場合の運用費用との比較を瞬時にシミュレーションできる。

今回、超高速で計算処理可能なプラットフォームである「SAP HANA クラウド・プラットフォーム」を採用、ユーザーにストレスを感じさせないスピードを実現するとしている。

「ライフサイクルコストシミュレーター」には、公式ホームページ内から誰でもアクセスでき、PC端末、タブレット端末から利用できる。今後は、スマートフォン対応や、機能拡充も予定している。

三菱ふそうは当初、このアプリケーションを自社での環境で構築することを検討していたが、それには最初のサービス提供開始までに半年以上を要する見込みで、第1弾以降も機能拡張を予定していることなどから、スピードと柔軟性を重視、開発期間が6分の1以下、初期費用も3分の1以下に抑えることができる「SAP HANA クラウド・プラットフォーム」での構築を決定した。

《レスポンス編集部》

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