【カストロール 研究開発現場レポ】自然に囲まれた英パングボーンで、最新オイル技術を見た

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カストロール・パングボームテクノロジーセンター
カストロール・パングボームテクノロジーセンター 全 15 枚 拡大写真

プレミアム潤滑油ブランドとして知られる「カストロール」をグループ内に持つイギリスのBPは、現地時間10月22日、研究開発部門の中枢を担うパングボーンのテクノロジーセンターをメディアに公開した。

【画像全15枚】

最新の研究開発施設というと、それは一般的には現代的な工業地帯の中にある姿をイメージしてしまうが、ロンドンから西へ約40マイルの位置にあるこの施設は、豊かな自然に包み込まれている。

現在では36エーカーにまで敷地面積を広げたこの場所には、1907年の開設当時には、さまざまなメーカーが研究施設を置いていた。そして1976年には、その施設のすべては当時のカストロールによって買い取られ、ここからさまざまな製品が開発され、世界中の市場へと送り出されていくことになった。現在ではカストロールは、BPのブランドであり、また一部門として位置づけられているから、このパングボーン・テクノロジーセンターも、BP全体の開発部門を集約した施設となった。ちなみに現在、BPは世界に12の研究開発施設を持つが、約500名のスタッフが働くパングボーンは、もちろんその中では最大の規模を誇る施設だ。

今回のメディアイベントは、BP、あるいはカストロールといったブランドの製品、自動車の環境性能をさらに高めるために、これからどのように進化するべき であるのかをアピールするため、パングボーン・テクノロジーセンター内の、ほぼすべての部門を公開する形で行われた。

我々メディアがまず迎え入れられたの は、1995年の5.3リットル・V型12気筒、2005年の4.2リットル・V型8気筒、そして2015年の3リットル・V型6気筒スーパーチャージドという、3基のジャガー製エンジンのカットモデルが展示されたプレゼンテーションルーム。それはカストロール、そして現在のBPが、燃料、そして潤滑油 メーカーとして、自動車メーカーのエンジン開発に、常に密接に関係していたことを物語るものだった。

そして、プレゼンテーションの中では、カストロールの最新技術である、「ネクセル(Nexcel)」の発表も行われた。

ネクセルは、プリンターのインクカートリッジにヒントを得たもので、エンジンオイルとフィルターをカートリッジ化することで、通常は20分程度の時間が必要となるオイル交換を、わずか90秒で行うことを可能とするもの。それが初採用されるのは、カストロールがニュルブルクリンク24時間レースなどをサポートしていることなどでも知られる、アストンマーティンのサーキット走行専用車『ヴァルカン』で、同モデル用のそれは軽量化のため、カートリッジはカーボン製とされる。今後5年以内には登場するという量産型のカートリッジは、ポリカーボネート製となる見込みだ。

ネクセルは、エンジンオイル交換の時間を短縮するだけではなく、使用後にはカートリッジそのものをBPが回収するため、リサイクルという点でも大きなメリットを持つ。使用済みのオイルは再びハイグレードの潤滑油として再精製され、カートリッジも再使用される。それはエンジンオイルの歴史に、新たな革新的 変化をもたらす新技術ともいえる。

このネクセルは、もちろんBPのパングボーン・テクノロジーセンターで製品化されている。

《山崎 元裕》

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