【東京モーターショー15】NTN、次世代ドライブシャフトモジュールを開発

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NTN アドバンスド ドライブシャフト モジュール
NTN アドバンスド ドライブシャフト モジュール 全 4 枚 拡大写真
NTNは、ドライブシャフトなどの構成部品を新たなコンセプトと高度な製造技術によりモジュール化した「アドバンスド ドライブシャフト モジュール(DSモジュール)」を開発。10月29日から一般公開が始まる「第44回東京モーターショー2015」に出展する。

エンジンからの動力は、変速機、デファレンシャルギヤ(デフ)を経てドライブシャフトによりタイヤに伝達される。ドライブシャフトは、等速ジョイント(CVJ)を用いることで、入力軸であるデフ軸とタイヤを支持するハブベアリング軸が角度を変えながら回転しても、常に同じ回転速度で滑らかにトルクを伝達する重要な役割を担っている。

自動車のデフやハブベアリングの仕様、車両トルクなどの要求は車種によって異なるため、これまでドライブシャフトは、要求仕様に合わせて個別に設計したCVJやシャフトを組み合わせていた。しかし、個別設計品は、試作と評価を繰り返してから量産するため、開発リードタイムが長くなるという課題があった。

今回開発したADSモジュールは、タイヤ側に「プレスコネクトスプライン・ハブジョイント」を適用し、要求トルクごとに標準・共通化したCVJとハブベアリングをプレスコネクト方式で接合することで、軽量化と高性能化を実現する。一方、デフ側は同じく要求トルクごとに標準・共通化したCVJと個々に設計するステム部を電子ビーム溶接で高精度に接合した「EBWドライブシャフト」を組み合わせ、タイヤ側とともにモジュール商品として一括提供することで、ドライブシャフトの開発リードタイムを従来の1/2以下に短縮する。

NTNでは今後、新たに提案を始める「ADSモジュール」を含めてハブベアリングおよびドライブシャフト事業の販売高を2018年度に2015年度比15%増加する計画だ。

《纐纈敏也@DAYS》

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