VWのディーゼル車、中古車価格が16%下落…米国

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フォルクスワーゲングループの一部ディーゼルエンジン搭載車による、排ガス試験を巡る不正。この問題を受けて、米国市場ではフォルクスワーゲンのディーゼル車の中古車価格が下落している。

これは10月22日、ケリー・ブルー・ブック(KBB)が明らかにしたもの。KBBは、信頼性の高い中古車相場情報を米国で提供。そのKBBが「フォルクスワーゲンのディーゼル車の価格は、問題発覚後4週間で、およそ16%下落した」と発表している。

今回の問題では、フォルクスワーゲングループの一部ディーゼル車に、違法なソフトウェア、「ディフィートデバイス(無効化機能)」を装着。このソフトウェアは、車両がダイナモ上で排出ガス検査を受けていることを、ステアリングホイールや車輪の状態などから察知。排出ガス検査の時だけ、排出ガス浄化機能をフル稼働させて、検査をクリアしていた。

一方、通常の走行状態では、顧客が望む燃費性能を実現するために、ソフトウェアの無効化機能が作動。排出ガス浄化機能が無効化されるために、排出ガス基準を大きく上回る有害物質を放出していた。このソフトウェアは、全世界で最大1100万台に搭載されている可能性がある。

フォルクスワーゲン車の違法ソフトウェア問題は、ディーゼル車に対する不信感を米国で生み出した。同社は、「今回の排ガスの問題は、新車購入者の行動にも影響を与えている」とコメントした。

《森脇稔》

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