【新聞ウォッチ】東京モーターショーで“ビックリポン”、イチロー日産からトヨタへ“移籍”

モータースポーツ/エンタメ 出版物
トヨタ豊田社長、イチローとサプライズ共演(東京モーターショー15)
トヨタ豊田社長、イチローとサプライズ共演(東京モーターショー15) 全 10 枚 拡大写真

気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2015年10月29日付

●東芝、ソニーへ1100人、「画像センサー」売却、半導体縮小発表(読売・1面)

●VW赤字2300億円、排ガス不正、リコール費8900億円7~9月期(読売 ・1面)

●提携強化「反対ない」日産社長、ルノー議決権問題受け(読売・10面)

●クルマ進化と回帰、東京モーターショーあす開幕(朝日・2面)

●駅前歩道車700メートル暴走、6人はねられ2人死亡、宮崎(毎日・31面)

●ディーゼル車検査走行試験の導入も、国交省有識者会議(産経・10面)

●ロータリーエンジン再び、マツダ、スポーツカー試作(日経・2面)

●「ディーゼル、独自の良さ」トヨタ社長、戦略維持表明(日経・15面)

●ガソリン、再び値下がり、店頭133.7円、原油安が影響(日経・23面)

●消えない信号機、災害対策で整備(日経・46面)

ひとくちコメント

東京モーターショーが、報道陣向けに事前公開され、28日の夕刊に続き、きょうも各紙が今回の目玉展示など、見どころなどを取り上げている。

午前8時半。会場の東京ビッグサイト西ホールのマツダのブースから始まったプレスブリーフィング。マツダの小飼雅道社長がロータリーエンジン(RE)搭載車の復活をめざし、試作車『RX―VISION』をお披露目するなど、各社のトップがそれぞれのブースに登場し、最先端技術の次世代のコンセプトカーや市販が近いモデルなどを懸命にアピールした。

きょうの各紙をみると、読売は1面で「夢のクルマ目の前に」と報じたほか、経済面では「自動運転・エコカー続々、最新技術で復活も」と書き分けた。朝日は2面総合面のトップ記事で「クルマ進化と回帰、自動運転・スポーツ型に力」。

毎日は28日夕刊1面トップで「次世代車競演」と派手に伝えたこともあり、きょうは経済面で控え目に「エコカーから『復活』まで、世界160社技術アピール」と取り上げた。日経は「未来のクルマ楽・守・技」との見出しで、トヨタ「燃料電池車を核に」、ホンダ「欧米での展開視野」、日産「AIで体調検知」、マツダ「ロータリー進化」と各社の目玉をバランスよく伝えている。

夕刊がない産経は1面、3面、10面に書き分けているが、「クルマの未来」を短期連載。「脱ディーゼル電動化急ぐ」をタイトルにしている。東京も「VW不正、ディーゼル劣勢、エコカーに日高欧劣」として、会場でディーゼル車の排ガス規制逃れ問題で、独フォルクスワーゲンの乗用車部門のトップが「過ちを犯した。心よりおわびする」と陳謝したことを中心にフォーカスしている。

9時半からのVWのプレスブリーフィングには広いブースにあふれるほどの国内外のメディアが殺到していた。

NHKの朝ドラ「あさが来た」での流行り言葉を使えば、“ビックリポン”のサプライズ披露といえばトヨタ自動車。あの大リーグのイチロー選手をゲストに呼んでステージで豊田章男社長とのクルマ談義を演じていた。

豊田社長は「解説者にならずに、現役選手として常に新しいことにチャレンジしている姿勢」に共感。「ベストばかりを目指すのではなく、ベターを積み重ねてイチロー選手のようにトヨタを変革させたい」と思いを語った。

イチロー選手は以前、日産自動車のコマーシャルにも登場したこともある。カルロス・ゴーン社長がルノーから派遣される前のことだが、トヨタへの突然の”移籍”に古参の日産の広報宣伝関係者は複雑な表情を浮かべていた。「やっちゃえ」どころか「やられちゃったニッサン」かも?

《福田俊之》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「本当に世に出るとは」わずか1トンの車体に800馬力V12を搭載、「超アナログ」なスーパーカーにSNS沸く
  2. 世界初、個人所有できるレベル4自動運転「ロボカー」誕生、2026年に納車開始
  3. 『ジムニー/ジムニーシエラ』のコックピットをかっこよく進化! 簡単取付けのデジタルメーターが新発売
  4. 2031馬力をMTで操る!? 世界に1台のハイパーカー『ヴェノムF5』が爆誕
  5. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る