【東京モーターショー15】グッドイヤー、コンセプトタイヤ2種を公開…デーブ・スペクター氏「いつも滑ってる僕のためのタイヤ」

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グッドイヤープレスカンファレンス(東京モーターショー15)
グッドイヤープレスカンファレンス(東京モーターショー15) 全 15 枚 拡大写真

日本グッドイヤーは東京モーターショー15に出展、タイヤの発熱と走行時の圧力を電気に変換する発電タイヤ「BH-03」と路面状況に応じて変形するモーフィングタイヤ「トリプル・チューブ」を公開した。

29日に行われた記者会見において取締役のマイク・リトコスキー氏は、BH-03について「ガソリンもいらない、充電もいらないそんな未来を想像してほしい。タイヤは(走行中に)80度まで発熱。その熱をエネルギーに変換してバッテリーに充電する。さらにタイヤが変形した際の圧力もエネルギーに変換。革命的な未来に向け発明していきたい」と述べる。

会見ではコメンテーターのデーブ・スペクター氏も登壇。スペクター氏は「今はハイブリッドカーも発電する時代。そうであればタイヤ(が発電すること)もあり。誰でもわかることだったら僕も考えついたけど、考えついてないってことは素晴らしい発明」と話し会場を笑わせた。現時点ではまだコンセプト段階だが、近い将来、タイヤが自ら走行時のエネルギーを賄ってくれる未来が訪れるかもしれない。

もう一方の「トリプル・チューブ」は、路面の状況に合わせ、タイヤが変形するタイヤ。その仕組みは、タイヤ内にエアポンプが組み込まれており、状況に応じて内蔵された3本のエアチャンバーに空気を注入する。

トリプル・チューブには3つの制御があり、「エコ・セーフティー・ポジション」では、3本のチャンバーに均等にエアを注入することで剛性と転がり抵抗を低減。「スポーティー・ポジション」ではタイヤが円錐状に変形、路面との接地面が最適化されハンドリング性能を向上させる。「ウェット・セーフティー・ポジション」では、センター部のチャンバーに重点的に空気を注入し、ハイドロプレーニングを防止する。

リトコスキー氏が「このタイヤ1本で様々な状況に対応できる。現時点では、オートマチック(自動)で制御が切り替わるのか、マニュアル(手動)で切り替わるのかは様々なオプションがある」と述べると、スペクター氏は「このあいだ宇多田ヒカルさんと話したんだけど、私は『イッツ オートマチック』がいい」と名曲に絡めるギャグを披露。

会場内に冷ややかな(?)空気が漂うと、司会者が、雨の日でもハイドロプレーニングを防ぎ、滑るのを防ぐタイヤとフォロー。スペクター氏は「いつも滑ってる僕のためのタイヤじゃないですか」と返し、今度はきちんと会場を笑わせていた。

《橋本 隆志》

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