JR東日本、訪日客向け全線フリー切符をエリア分割で発売…来年4月から

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「JR EAST PASS」のフリーエリア。来年4月から東北エリア(左)と長野・新潟エリア(右)に分割して発売される。
「JR EAST PASS」のフリーエリア。来年4月から東北エリア(左)と長野・新潟エリア(右)に分割して発売される。 全 2 枚 拡大写真

JR東日本は11月4日、訪日外国人旅行者向けのフリー切符の見直しを行うと発表した。「JR EAST PASS」は、利用できるエリアを二つに分けて発売。北陸エリアを含む東京~関西間のJR線などを利用できるフリー切符を新たに発売する。

「JR EAST PASS」は、JR東日本全線と一部の私鉄などが任意の5日間に限り自由に乗り降りできるフリー切符。新幹線や特急列車の普通車指定席も利用できる。2016年6月30日(海外発売分は2016年3月31日)をもって発売を終了し、2016年4月1日から「JR EAST PASS(東北エリア)」と「JR EAST PASS(長野・新潟エリア)」を新たに発売する。

「東北エリア」は、関東・東北地方を中心としたJR線と青い森鉄道、IGRいわて銀河鉄道、伊豆急行、仙台空港鉄道、東武鉄道(一部)、東京モノレールを利用できる。「長野・新潟エリア」は関東・甲信越地方を中心としたJR東日本の鉄道路線と北越急行、伊豆急行、えちごトキめき鉄道(一部)、東武鉄道(一部)、東京モノレールを利用できる。

いずれも発行日から14日間のうち任意の5日のみ自由に乗り降りできる。発売額(海外発売・大人)は「東北エリア」が1万9000円、「長野・新潟エリア」が1万7000円。現在の「JR EAST PASS」は2万2000円で、各エリア内のみ利用する場合は3000~5000円安くなる。

一方、両エリアにまたがって利用する場合は「東北エリア」「長野・新潟エリア」の両方を購入する必要があるため、実質的には大幅な値上げになる。利用日数などの条件によっては、JR旅客6社全線が利用できる「JAPAN RAIL PASS」(7日間・普通車用で大人2万9110円)など他の切符を購入した方が安くなる。

このほか、JR西日本との共同商品として「東京・大阪『北陸アーチパス』」が2016年4月1日から新たに発売される。成田空港・羽田空港から東京都区内、北陸エリア、関西エリア、関西空港までのJR線などが、連続する7日間に限り自由に乗り降りできる。発売額(海外発売・大人)は2万4000円。

《草町義和》

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