【東京モーターショー15】ポルシェ 911 カレラ4…学校の送り迎えから鈴鹿のタイムアタックまで

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ポルシェ 911カレラ4カブリオレ(東京モーターショー15)
ポルシェ 911カレラ4カブリオレ(東京モーターショー15) 全 4 枚 拡大写真

ポルシェは東京モーターショー15において、『911カレラ4』をワールドプレミアした。4WDのトラクションとグリップにより、路面状況や天候状況に関係なく傑出したパフォーマンスを発揮させることが可能になったという。

911カレラ4にはクーペとカブリオレが用意される。それぞれ標準モデルとSモデルがあり、これらを合わせると、「世界で販売される911の1/3を占める割合になる」と話すのはポルシェAGディレクターのDr.エアハルト・メスレ氏だ。

新型を見分けるポイントは、「テールランプ間のワイドなガーニッシュによって識別することができる」とし、このガーニッシュは、「後輪駆動モデルより44mm広がったカレラ4特有のフォルムを強調している」という。

最新世代のツインターボを備えた6気筒水平対向エンジンは、標準のカレラ4で370馬力、カレラ4Sで420馬力と、先代よりもそれぞれ20馬力アップした。それにより、最高速度、加速タイムとも向上し、「PDKとスポーツクロノパッケージを装備したカレラ4Sは、0-100km/h加速で初めて 4秒を切った。最高速度は300km/hの壁を打ち破っている」と話す。

しかし最高速よりも、燃費が重要な時にもカレラ4は期待に応えるという。「100kmあたり最大で1.2リットルの燃料消費減を果たした」とメスレ氏は述べる。

911カレラ4全モデルに標準装備されたポルシェアクティブサスペンションマネージメントと、911ターボから受け継いだアクティブ4WDシステムにより、「一般道はもちろん、サーキットにおいても敏捷に、より敏感に応答する。ウエットや冷感のコンディション、また悪条件の路面で 911のパフォーマンスをより多く引き出すことができる」と話す。

また、ステアリングホイールには、『918スパイダー』からフィードバックされたモードスイッチが装着される。これは、スポーツクロノパッケージを組み合わせた場合に用意されるもので、これによって車両の主要システムを最適化させ、「学校への子供の送り迎えから、鈴鹿でのアタックラップまで、あらゆるドライビングシーンに対応すべく、4つの走行モードを選択することができる」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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