最新のCADに触れて未来のデザインを考える…表参道でイベント開催中

エンターテインメント イベント
Autodesk Gallery Pop-up Tokyo展示風景
Autodesk Gallery Pop-up Tokyo展示風景 全 19 枚 拡大写真

CADソフト大手のオートデスクは現在「Autodesk Gallery Pop-up Tokyo」を東京・表参道のBA-TSU ART GALLERYで開催中。「創造の未来」と題して、クルマや建築、ファッションなどさまざまなデザインを紹介している。

「Gallery Pop-up」 は「設計とエンジニアリングの未来を体験できるイベント」として、オートデスクのソフトウェアを用いたさまざまなデザイン事例を紹介するもの。2014年にパリではじめて開催。2回目の開催地として東京が選ばれた。

展示されているのはトヨタ『i-ROAD』をはじめ、エアバスの旅客機コンセプト、ベンチャー企業の工業製品、建築、ファッション、伝統工芸、エンターテインメント産業における3DCGムービーなど、さまざまな産業のデザイン。

さらに興味深いのは、アイデアの着想から製品化、あるいはプロジェクト完遂までのデザインプロセスも詳しく紹介していることだ。「最終的なデザインだけを見せる場にはしたくなかった」と語るのは、キュレーターのジェイソン・メダルカッツ氏。

「私たちの顧客が作り出した素晴らしい製品だけでなく、そのストーリーを伝える場所が欲しかった。デザインとエンジニアリング、そしてそれが製造されることを祝福する空間です。最終製品を見るだけなら、店舗や博物館へ行けばいいのです」と続ける。

東京での開催を決めた理由について、同社コミュニケーション担当副社長のグレッグ・エデン氏によれば「東京には素晴らしい建築や製品があり、クリエイティビティの集まっている中心地だから」とのこと。「日本は素晴らしい伝統と職人技のある国。そして美的感覚にたいする高度な理解力を持っています。だから東京はギャラリーを開設するにふさわしいのです」と、こちらはメダルカッツ氏。

また会場ではさまざまな顧客による活用事例のほか、3Dプリンタやレーザーカッターで簡単なモデル制作ができるワークショップもおこなわれている。「最新のデザインツールに触れ、将来のものづくりについて考える機会。ものづくりに参加することを楽しんでほしいですね」 (メダルカッツ氏)。

会期中は時折、オートデスク製品を使っているクリエイターを招いたトークイベントも開催。初回は電動モーターサイクル『zecOO』のデザイナー、ツナグデザインの根津孝太氏と、車両の設計と製作を担当したオートスタッフ末広の中村正樹代表が登壇。図面やスケッチをデジタルデータでやり取りできることの利便性について触れた。

ただし同時に、現実に顔を合わせてコミュニケーションすることの必要性にも言及。「図面データの通りに形作るのが”ものづくり”ではありません。相手がデータに込めた”想い”を汲み取って、形にするんです」と中村代表。CADはユーザーの創造性を手助けするツールだという認識を示した。

なお「Autodesk Gallery Pop-up Tokyo」は11月8日まで開催されている。入場は無料。

《古庄 速人》

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