ホンダの米国法人、アメリカンホンダは11月6日、2015-2016年モデルの『フィット』について、リコール(回収・無償修理)を行うと発表した。
今回のリコールは、後席のグラブレール(ドアの室内側上部にあるグリップ)の不具合が原因。アメリカンホンダによると、衝突事故でサイドカーテンエアバッグが展開した際、後席のグラブレールのブラケットが乗員に当たり、負傷する恐れがあるという。
リコールの対象になるのは、米国内で販売された2015-2016年モデルの「LX」グレード。2万5367台がリコールに該当する。
アメリカンホンダは、対象車種を保有する顧客に連絡。販売店で対策部品と交換するリコール作業を行う方針。
この不具合は、社内テストで見つかったもので、サプライヤー製のブラケットが、ホンダの設計仕様を満たしていないことが判明。なお、アメリカンホンダは、「この不具合に起因する事故や負傷者の報告はない」と説明している。