【SUPER GT 最終戦】GT500連覇を目指す松田次生「勝ちを狙って、素晴らしい走りを」

モータースポーツ/エンタメ モータースポーツ
もてぎのピット、#1 GT-Rのスタッフが準備を進める。奥にはライバルの#12 GT-R。
もてぎのピット、#1 GT-Rのスタッフが準備を進める。奥にはライバルの#12 GT-R。 全 8 枚 拡大写真

13日、翌日にSUPER GT今季最終戦の公式予選を控えたツインリンクもてぎには、チームが臨戦態勢を整えるなか、ドライバーも続々と到着。GT500王座を争う#1 GT-Rの松田次生は、「勝ちを狙う。素晴らしい走りをしたい」と通常の勝利追求姿勢で連覇を狙う構えだ。

前戦オートポリス、R.クインタレッリとのコンビでニスモチームの#1 MOTUL AUTECH GT-R(装着タイヤはミシュラン)を駆る松田は、ドライバーズポイント首位の#12 カルソニック IMPUL GT-R(安田裕信&J-P.デ.オリベイラ/ブリヂストン)との直接バトル、GT-R同士の首位攻防を制して今季2勝目へと直結させた。今回の最終戦に向けて、#12との点差が2になるか、12になるかという重要局面であり、勝つと負けるとでは「雲泥の差でしたからね」と、本人も2週間前の激闘を満足感とともに振り返る。

ただ、松田は「前回は(勝ったけど)苦しい戦いでした」とも述懐し、「今回もまた苦しい(厳しい)戦いになることは変わらないと思います」と、最終戦に向けて気を引き締める。

6組にGT500ドライバーズチャンピオン獲得の可能性が残るが、自力王座の権利があるのは#12 GT-Rと#1 GT-Rの2台だけ。開幕戦以来の全車ノーウエイトハンデでの戦いになることもあり、松田は最終戦に臨むスタンスとして「チャンピオン争いというよりは、今回も(いつも通り)勝ちを狙っていきます」と、あくまで「一戦、一戦」の勝利追求姿勢を意識する。勝てば無条件で連覇達成なのだから、変に相手(#12 GT-R)を見てレースするよりも、という思いもあることだろう。

松田は今季第2戦で勝った際に、「今年は3回勝ちたい。そうすれば自分が通算最多勝になれるかもしれないし、連覇もできて、ロニー(クインタレッリ)には単独最多4度目のGT500ドライバーズタイトルになる」という“大願”を語ってもいた。前戦の勝利で、松田は本山哲(#46 GT-R)、立川祐路(#38 RC F)と並んで通算16勝、現在最多タイだ。今季最終戦でアタマひとつ抜け出し単独最多勝となることができれば、それは連覇達成=僚友クインタレッリが個人単独最多4冠目ゲットという、まさに大願成就になる。

「そうなればいいですね。でも、まずは素晴らしい走り、素晴らしいレースをしたい。手応えは明日、走ってみないとわかりませんが、タイヤの温度レンジが天候条件に合えば大丈夫だと思います。晴れ(ドライ)の方がいいかな」。雨でも自信はあるだろうが、勝てば自力王座という立場の彼らにとって、雨で波乱の余地が広がるのは望ましくない。同じ銘柄のタイヤ装着車が少ないこと等々の諸事情を勘案しても、ウエットよりドライ、というのは当然の考えだろう。

#1 GT-Rの松田&クインタレッリが連覇か、#12 GT-Rの安田&オリベイラ初戴冠か、あるいは他の4車のいずれかが大逆転を演じるか。天候微妙な最終決戦もてぎ、緊張の公式予選は明日(14日)午後2時開始予定となっている。

《遠藤俊幸》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ホンダ N-BOX など7車種1万2653台リコール…過去の改善措置が不適切
  2. メルセデスベンツの万能車『ウニモグ』がキャンピングカーに! 数日間の自給自足が可能
  3. メルセデスの名車「190E エボ2」が復刻! 限定100台の「HWA EVO」にハンコック純正装着
  4. BEVを2年間所有した、“リアルな”ランニングコストを大公開
  5. アルファロメオの新型コンパクトSUV『ジュニア』日本発売、ハイブリッド車が420万円から
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  5. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
ランキングをもっと見る