高速道4車線化への手続きを簡素化、法案を閣議決定

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高速道路(イメージ)
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政府は、暫定2車線となっている高速道路を4車線化するのに必要となる手続きを簡素化するため、高速自動車国道法施行令の一部を改正する政令案を閣議決定した。

国土交通省では、4車線で整備する高速自動車国道の一部について、2車線の完成で供用を開始し、交通量の増加に応じ残りの2車線を完成する、「暫定2車線」方式を活用して、高速自動車国道ネットワークを整備してきた。

これら暫定2車線区間は、対面交通の安全性や走行性、大規模災害時の対応、積雪時の狭隘な走行空間などの点で課題がある。社会資本整備審議会道路分科会国土幹線道路部会の中間答申で、暫定区間の車線数増加は、「透明性を確保しながら機動的に対応することが必要」と指摘された。

この中間答申を踏まえ、暫定2車線区間の4車線化などについて、第三者委員会での議論など、透明性を確保することを前提に、交通量の増大を勘案して機動的に対応することが可能となるよう、高速自動車国道の整備計画の変更手続を見直すため、高速自動車国道法施行令の一部を改正する。

改正案では、国土交通大臣が高速自動車国道の整備計画を変更しようとする際、国土開発幹線自動車道建設会議での議論を経なければならない事項のうち、全国的な高速自動車交通網の形成に及ぼす影響が軽微なものとして暫定2車線区間の4車線化を除外する。

また、国土交通省令で定めるものとして、暫定2車線区間の4車線化など、天災による工期の延長など、やむを得ない事由で学識経験者の意見を聴いて適当と認める範囲内の増額についても除外する。

11月18日に公布・施行する。

《レスポンス編集部》

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