フィアット 500X で愛犬と過ごす、冬の軽井沢リゾート…キュートな見た目に備わる頼もしさ

試乗記 輸入車
フィアット 500X で愛犬と過ごす、冬の軽井沢リゾート
フィアット 500X で愛犬と過ごす、冬の軽井沢リゾート 全 42 枚 拡大写真

フィアット『500』はその愛らしいデザイン、サイズ感が受け、イタリア車好き、クルマにこだわりある老若男女から支持を得ている。

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しかしだ。わが家の自動車に詳しいラブラドールレトリーバーのマリアに言わせると「フィアット500は仔犬のようにかわいいけれど、大型犬が乗り、犬連れでドライブするにはちょっと小さすぎる」とのこと。たしかに。わが家がマリアと小型犬のジャックラッセルのララを連れ、1~2泊のリゾートドライブに向かうとしたら、人間用の荷物のほか、犬用の身の回り品の入った大型トートバッグ、さらに2頭分の旅先での安眠用ベッドまで積み込まなくてはならない。2名乗車だとしても、500の後席、ラゲッジはそう広くはないのである(そのコンパクトさが魅力の根源だが)。

でも、イタリア車、フィアット、「チンクエチェント」ファン、そしてコンパクトでオシャレなSUVを探していた愛犬家に朗報である。今ならフィアット初のSUV、最新モデルの『500X』があるからだ。

しかも500Xは、往年の「チンクエチェント」を彷彿とさせるキュートなデザインでも、高めの最低地上高、SUV性能、4WD性能(FFと4WDを用意する)を備えているから、これからの季節、粋なスノーリゾートエクスプレスとしても最適なのである。

◆実用性と犬にも嬉しいポイント満載

500Xのボディサイズは全長4250×全幅1795×全高1610mmと、オリジナルの500トとくらべれば大きめだが、SUVとしては絶対的にコンパクト。4ドア+ハッチバックで後席居住空間、ラゲッジともにフィアット500より広く、実用的かつドッグフレンドリーな「チンクエチェント」でもあるのだ。

エンジンは1.4リットルターボを基本に、FFは140ps/6速DCT、4WDは170ps/9ATという異なったスペック、ミッションを持つ。4WDを選べば雪道、都会のドカ雪もより安心安全。FFだって最低地上高に余裕があるから、スタッドレスタイヤを履けばスノーリゾートへのアクセスもこれまた安心安全だ。

もっとも、500Xは車高が高めのSUVだから、幅95cm、奥行き73cmのスクエアなスペースを持つラゲッジのフロア地上高は約75cmとちょっと高め。ジャンプ力あるジャックラッセルのララなら無理なく飛び乗れるだろうが、今年10歳のシニア犬のマリアだとそうはいかない…なんて決めつけていたら、さすが自称自動車評論犬歴8年のマリアが、こうしたクルマに無理なく犬が乗り降りできる方法を教えてくれた。

つまり、「大きく開くリヤドアから後席フロアに乗り込んで、フロアから約34cmの高さでしかない後席にピョンと飛び乗る。7:3分割の背もたれのどちらかを倒し、それを廊下にしてラゲッジに歩いて行けばいいワン」という。なるほどね。

マリアはさらに続ける。「フィアット500Xの後席は一般的な6:4分割じゃなくて、7:3分割なのがドッグフレンドリーポイント。3側だけ倒したままにしておけば、ちょっと角度は付くけど(オシャレな正円形のヘッドレストを外すと角度が小さくなる!)フロア奥行きは約130cmにもなって、大型犬が縦方向にくつろぐことができて、飼い主のすぐとなりに安心して乗っていられるシートアレンジになるワン」。7側には大人と子供の2人乗車も可能だ。

「ポップスタープラスは本革シートだから犬の毛がからまなくて、犬の後席乗降時に抜け毛と汚れが付着しやすいシートサイドは合皮になるからお手入れも楽々ワンね」とのこと。分かってるなぁ。

◆安定したフットワークで楽しい走り

さて、今回、フィアット500Xポップスタープラス(FF)にマリアとララを乗せて向かったのは、冬の軽井沢。それもマリアたちが超お気に入りの、軽井沢プリンスホテルイースト、その一角にある「軽井沢プリンス森のドッグビレッジ」だ。10月31日からは、宿泊するコテージから歩いて数分のところに軽井沢プリンスホテルスキー場がオープンしている。

関越自動車道を経て上信越道を走る500Xはビシリと直進し、極めて静か。80km/h巡行時のエンジン回転数は2000回転を切り、エンジンは黒子に徹している。車内に届くのはわずかなロードノイズと風切り音のみだ。マリアいわく「乗り心地は硬めでシートもパリッと張りのあるかけ心地だけど、かえってフラットでレーンチェンジなどでの姿勢変化が少なく、車内でどこかにつかまれない犬には好都合」とのことだ。

それが功を奏するのが、上信越道碓井軽井沢ICを降り、直進方向に進む、国道92号線上り2車線の爽快な山道だ。ある意味フル乗車のフィアット500Xはターボパワーを生かしグイグイと加速し、登っていける。同時にSUVとして文句なしの安定しきったフットワークを示してくれるのだ。ドライバー視点ではさすが走って楽しいイタリア車、ということになるだろう。

ちなみにFFのポップスタープラス、および4WDのクロスプラスには前席シートヒーターも完備。冬のドライブにはありがたい。また、ヒルホールド機能を含む基本的な安全装備に加え、前面衝突警報や車線逸脱警報、ブラインドスポットモニター、リヤカメラなども標準装備されるから、運転中、車内の犬の様子に一瞬、気をとられることがありがちな犬連れドライブも一段と安心安全である。

軽井沢に着いて南軽井沢の交差点を左折したあたりでマリアたちが立ち上がり、そわそわしだすのには理由がある。そう、国道18号線、軽井沢バイパス沿いにある、予約すれば犬連れで“店内”に入れる、地元の愛犬家にも愛される焼き肉迎賓館「爛燈」(らんたん)にまず立ち寄るのがわが家の軽井沢ドライブ旅行の習わしだから。

オーナー夫妻はフラットコーテッドレトリーバーの飼い主で、とってもドッグフレンドリー。わんこ用の焼き肉の裏メニューもあり、わが家はここでのランチが軽井沢ライフの始まりと決めているのだ。

おいしさとボリュームにボクらも犬も大満足したあとは、軽井沢の風景、気分を満喫できる、旧軽井沢から三笠通り~白糸ハイランドウェイと進み、白糸の滝方面へ。もし雪が降っていても、フィアット500Xなら不安がないはずだ。

そうこうしているうちに午後3時。上信越道・碓井軽井沢ICから約12.5kmの距離にある軽井沢プリンスホテルイースト 森のドッグビレッジに到着。まずドッグビレッジ専用駐車場で犬と飼い主1人を降ろし、犬がドッグケアハウスでエチケットケアを受けている間に運転手がクルマでフロントに向かい、荷物を降ろしベル係に預け、チェックインするのが"通"である。荷物は電動カートでコテージまで運んでくれる。

ホテル一流のサービスを受けられる森のドッグビレッジのコテージは全25室。1LDKタイプでベッドルームは2か所にあり、2家族の犬連れ滞在もOK。ドッグアメニティー(犬用のおやつ付き)、床暖房、バスルーム暖房、テラス、スキー板を立てるスペースを完備。冷凍冷蔵庫、食器類もそろい、長期滞在にも適している。敷地内のドッグランは2面あり、コテージの回りの道を含め犬のお散歩環境は完ぺき。マリアやララが超お気に入りなのも無理はない。今年12月にはドッグビレッジのWi-Fi環境も整い、一段と快適になっている。

軽井沢プリンス森のドッグビレッジ
長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢
0267-42-1111

《青山尚暉》

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