【タイ国際モーターエキスポ15】バンコクで2番目のモーターショー開幕…日本メーカー、エコカー、トラック目玉に

自動車 ニューモデル モーターショー
いすゞ D-MAX(タイ国際モーターエキスポ15)
いすゞ D-MAX(タイ国際モーターエキスポ15) 全 46 枚 拡大写真
タイ・バンコクで12月1日、「タイ国際モーターエキスポ2015」が開幕した。32回目の開催となる同ショーは、バンコクで開催される4つのモーターショーのうち2番目の規模を誇る。トヨタ、いすゞ、三菱など日本車メーカーを中心とした各社は、最新車種を発表・展示し商談会をおこなう。

2012年、販売補助施策の効果で150万台市場に成長したタイ。反動で翌年は70万台近くまで落ち込んだものの、小型車などエコカーへの税制優遇や各メーカーの新型車投入などで2014年は88万台まで回復。2015年もおよそ同程度をキープすると見込まれている。いっぽうで、2016年1月より開始される税制改革により、自動車に課される贅沢税が増税(ピックアップトラックでプラス5%)されることから、年内の先買い需要を見込み各メーカーはそれぞれキャンペーンを打ち出す。展示商談会である今回のタイ国際モーターエキスポは、まさに絶好のかき入れ時となる。

ピックアップトラックの一大市場として知られるタイ。都市部では小型車需要が高まりつつあるが、郊外を中心にピックアップトラックの人気は根強い。タイで販売首位を誇るのがトヨタ『ハイラックス』で、2位はいすゞ『D-MAX』。いずれも月販9000台を超える怪物車種だ。各社それぞれ、主力ピックアップトラックの新型や、ピックアップトラックをベースに乗員スペースを拡大したPPV(ピックアップ・パッセンジャー・ビークル)を目玉に据え、会場でのさらなる拡販をねらう。

三菱は、発表されたばかりのPPV『パジェロスポーツ』をブースの中心に据えたほか、タイで生産する小型車『ミラージュ』の改良モデルを初公開した。市場の同クラス初の先進安全装備を搭載、23.8km/リットルという低燃費と、高級感ある内外装で差別化を図る。マツダは3月に発表した『マツダ2』、そして『CX-3』をメインに、魂動デザインとSKYACTIV技術をアピールした。いっぽうホンダは、乗用コンパクトSUVの『BR-V』やミニバンの『モビリオ』、コンパクトセダンの『シティ』など多彩なラインアップを活かしたブースを展開。2輪も多数揃え、数で勝負する。

圧倒的な日本車人気の裏で徐々にシェアを広げつつあるのが米フォードだ。特に今年3月に投入した『レンジャー』は、「アメリカらしい押し出し感が好評」(現地メーカー駐在員)で、ピックアップ市場に食い込んできているのだという。これに対し同じ米ブランドのシボレーは、『コロラド』で追撃を図る。

また、同ショーの特徴としてアフターマーケット製品の充実が挙げられる。会場のおよそ半分を占めるアフターマーケットパビリオンでは、様々な用品やカスタムパーツ、ショップのデモカー展示などが所狭しと並ぶ。「クルマに対してこだわりを持つ人が非常に多い」(同駐在員)というタイの需要にマッチした展示会といえそうだ。

タイ国際モーターエキスポ2015は、2日が招待日、3日から13日が一般公開日となる。会場は「インパクト チャレンジャー」の1-3ホール。

《宮崎壮人》

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