泥酔運転4人死傷ひき逃げ、実刑22年判決を高裁も支持

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昨年7月、北海道小樽市内の市道でRVを飲酒運転し、歩行者4人を死傷させるひき逃げ事件を起こしたとして、危険運転致死傷やひき逃げの罪に問われた32歳の男に対する控訴審公判が8日、札幌高裁で開かれた。即日で結審し、裁判所は一審判決を支持。被告側の控訴を棄却している。

問題の事件は2014年7月13日の午後4時30分ごろ発生している。小樽市銭函3丁目付近の市道(幅員約4.5mの直線区間)で、道路左側の路肩を歩いていた女性4人に対し、後ろから猛スピードで進行してきたRVが追突。3人が死亡し、1人が重傷を負ったが、クルマはそのまま逃走。警察は後に31歳(当時)の男をひき逃げなどの容疑で逮捕した。検察は後に男を自動車運転死傷行為処罰法違反(危険運転致死傷)や道路交通法違反(ひき逃げ)の罪で起訴した。

逮捕当時、男は酒に酔った状態だったが、公判で男は「スマートフォンを見ながら(脇見)運転していたことが事故原因であり、アルコールの影響ではない」と主張したていたが、検察側は「アルコールの影響によるものとしか理解できない」とこれに反論。一審の札幌地裁は「被告は事故当時、アルコールの影響によって注意力が減退していた。単なる脇見とは考えられない」と危険運転罪の成立を認め、被告に懲役22年の実刑判決を命じたが、被告はこれを不服として控訴していた。

8日に開かれた控訴審の初公判で被告側は過失運転致死傷在の適用を訴えたが、札幌高裁の高橋徹裁判長は「危険運転罪を適用した一審の判断に誤りはない」としてこれを棄却。一審判決を支持し、即日で結審している。

《石田真一》

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