【カストロール 研究開発現場レポ】製品の高付加価値化、開発の高効率化で業界をリードする

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カストロール・パングボームテクノロジーセンター
カストロール・パングボームテクノロジーセンター 全 8 枚 拡大写真

BPは、同社の研究開発部門の中枢ともいえる、イギリス・パングボーンのテクノロジーセンターをメディアに公開。その目的をCO2排出量の削減など、自動車の環境性能をさらに向上させるために、燃料や潤滑油もまた大きな影響力を持つということ、そしてそのために、BP、そしてプレミアム潤滑油ブランドのカストロールでは今、どのような取り組みが行われているのかをアピールすることにあるとしていた。

【画像全8枚】

パングボーンのテクノロジーセンターでは、どのような研究開発が行われているのか。その概要はすでにレポートしているとおりだが、ここではさらにBPが、現代社会の中でこれから果たしていく役割というものを、いくつかの商品例ともに解説しておくことにしようと思う。

改めて考えてみれば、CO2排出量の削減に直接影響する自動車の低燃費化は、BPにとっては必ずしも望ましいものではない。搭載エンジンの低燃費化や、昨今の原油安による製品価格の下落、あるいは景気後退の影響を受け自動車販売そのものが振るわなければ、潤滑油需要もそれだけ低迷するのは自然な流れだ。そのような傾向を打破するために、BPが近年積極的に取り組んでいるのが、いわゆる高付加価値商品の開発と販売の強化だ。

従来のものと比較して、エンジン内部の摩擦を15%も低減することに成功したという、カストロール史上最強の潤滑油ともいえる「カストロールEDGE」は、その象徴的な例といえる。チタンFST=チタン油膜強化技術を採用し、液体チタンポリマーと油膜強化技術を一体化することで油膜強度を増し、摩擦を低減するカストロールEDGEは、それによってエンジン内部の摩耗を減らすとともに、エンジンの持つパフォーマンスを最大限に発揮させる。それは同時に、数字としては微々たるものであるのかもしれないが、確実にエンジンの効率を高め、そして燃費低減、CO2排出量の削減に貢献するのだ。

プロフェッショナル専用潤滑油の「カストロール・プロフェッショナル」に採用された新コンセプト、「CO2ニュートラル」も興味深い。2015年夏から販売が開始されたこの商品は、イギリスの規格協会によるカーボン・ニュートラル実証の正式認証を受け、世界初のC02ニュートラル潤滑油となったもの。カストロールは1回のエンジンオイル交換ごとに、1本の木を植えることに相当する環境活動を実施。それによって実質的なCO2排出量をゼロにすることを可能としたのである。

BP、そしてカストロールと自動車メーカーが、新エンジンの開発時から、密接に関係していることは先に報告したが、それは今後も変わることはないだろう。自動車メーカー各社には、ヨーロッパにおいては2020年に95g/kmというCO2排出量の平均値を達成することが求められている。この目標値をクリアすることは、これまでの削減プロセスと比較すればはるかに困難な作業であり、そのためには燃料や潤滑油メーカーの技術協力も必要不可欠なのだ。

今回のパングボーン・テクノロジーセンターの内部公開においても、エンジンの燃焼室内に残る不純物を分析する研究室などを見学することができたが、それはまさに高効率化のためにわずかな可能性でもあるのならば、それを徹底的に突き詰めていこうという自動車メーカー、そして燃料潤滑油メーカーの強い意志を感じるセクションでもあった。

BP、そしてカストロールは、これからも業界のリーダーとして、自動車メーカーにさまざまな新技術を提供してくれることだろう。さらに同社の研究開発施設は、世界各国へと広がりを見せている。その積極的な姿勢こそが、自動車メーカーのみならず、一般のカスタマーからも高い評価を得る大きな理由となっている。

《山崎 元裕》

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