メルセデスベンツ Gクラス 一部改良…2016年のSUVイヤーを予告するモデル

自動車 ニューモデル 新型車
メルセデスベンツ G550
メルセデスベンツ G550 全 24 枚 拡大写真

一部改良を施したメルセデスベンツ『Gクラス』がデビュー。その中核モデル『G550』には、『メルセデスAMG GT』とコンポーネントを共有する最新V8エンジンと、新サスペンションが採用された。

メルセデスベンツGクラスは、「1979年の誕生以降基本的なスタイリングと堅牢なボディはそのままに、常に最適なパワートレーンと装備を加えながら進化を続けてきた」と振り返るのは、メルセデス・ベンツ日本製品広報課の嶋田智美さん。また、「35周年を迎えた昨年は6輪駆動の『G63AMG 6×6』を発表するなど話題を提供し続けている」という。

今回の一部改良では、ラインナップ全てのモデルで最高出力が向上した。特に中核モデルであるG550ではエンジンを変更。メルセデス AMG GTや、『メルセデス AMG C63』に搭載される最新のAMGの4リットルV8直噴ツインターボエンジンをベースに新開発された “M176型”を搭載。従来のG550と比較し、最高出力で 34馬力(387馬力から421馬力)、最大トルクで80Nm(530Nmから610Nm)アップしている。

サスペンションは電子制御油圧式のアダプティブダンピングシステムを採用し、「俊敏性や快適性が高いレベルで実現している」(嶋田さん)。

このGクラスを含めて現在メルセデス・ベンツ日本のSUVラインナップは5車種ある。嶋田さんは、「あまり知られてないことだがプレミアムブランドとしては最多の車種数となっている」と話す。

メルセデス・ベンツ日本の2015年のテーマは“エンジン革命”として展開してきたが、「来年は“SUVイヤー”とし、さらにいっそう充実したSUVモデルを拡充していく予定だ」と嶋田さん。東京モーターショー15で参考出品した『GLEクーペ』や、『GLC』などが導入予定であるほか、「メルセデスのSUVを実際に体験できる場所や、機会を順次設けていく予定だ」と説明。

そして、この来年のSUVイヤーの予告的な位置づけとして「Gクラスの一部改良型を本年最後に発表した」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
  2. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  3. 世界初の「破壊不可能ホイール」って何だ!? テスラ向けパーツ手掛ける米メーカーが開発
  4. リトラと決別した「ワイルド・キャット」、3代目ホンダ『プレリュード』【懐かしのカーカタログ】
  5. 新型『ムーヴ』『ステラ』のコーナリング性能を向上、ブリッツの車高調「DAMPER ZZ-R」シリーズ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る