【メルセデスベンツ Aクラス 試乗】抜群のオンザレール感覚、走行環境も演出…藤島知子

試乗記 輸入車
メルセデスベンツ A250シュポルトモータースポーツエディション
メルセデスベンツ A250シュポルトモータースポーツエディション 全 8 枚 拡大写真

ルーフが低い『Aクラス』が日本で発売を開始してわずか2年。新型として登場したAクラスは実質的には熟成を遂げたマイナーチェンジといえるだろう。パッと見た印象で変化したのはフロントフェイスで、ラインナップ全体が精悍な顔立ちに底上げされた。

【画像全8枚】

ドットを散りばめたようなダイヤモンドグリルをはじめ、バンパーの低い位置に大型のインテークが設けられていたりと、スポーツ性を際立たせている。走行環境を見極めて自動的に配光を切り替えるLEDパフォーマンスヘッドライトが標準装備されるなど、夜間の照明が先進感を与え、同時に安全面の効果も期待できる。

最上級モデルは『A45 AMG 4MATIC』の名を改め、『メルセデスAMG A 45 4 MATIC』となっているが、今後はハイパフォーマンスモデルを積極的に展開していく「メルセデスAMG」の名に相応しく、2.0リットル直噴ターボエンジンはパワーアップし、量産4気筒ターボエンジンとして世界一パワフルな381馬力を実現してきたあたりにも気合いが感じられる。

今回試乗したのは、2.0リットル直噴ターボエンジンを搭載する「A250 SPORT 4MATIC」。スペック的には従来から7馬力アップして218馬力になっている。さらに、このモデルのサスペンションは電子制御式油圧アダプティブダンピングシステムが搭載されており、走行状況に応じてダンパーの減衰特性を変えることができる。

スポーツ性を意識させるモデルながら極端な不快さは与えず、それでいて、オンザレール感覚は抜群。路面の凹凸からくる入力をボディがしっかりと受け止め、しなやかな足取りとともにタイヤが常に路面を捉えて走る。シートは張り出しを抑えた形状ながら、体幹をしっかりと支えるもので、連続するカーブの走行でも上体がブレにくく、正確な運転操作に結びついていく。

また、エンジン、トランスミッション、ステアリングのアシスト量などを変化させられるダイナミックセレクトはスポーツ/コンフォートのモードが選択できるだけでなく、燃費志向の走りへの切り替えも可能。気分やシチュエーションに応じて最適な走行環境を演出してくれるあたりは、乗員が過ごしやすいドライブシーンを提供するメルセデスベンツらしさが感じられる部分でもある。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★

藤島知子|モータージャーナリスト
幼い頃からのクルマ好きが高じて、2002年からワンメイクレースに挑戦。市販車からフォーミュラカーに至るまで、ジャンルを問わず、さまざまなレースに参加している。2007年にはマツダロードスターレースで女性初のクラス優勝を獲得した経験をもつ。現在はクルマの楽しさを多くの人に伝えようと、自動車専門誌、一般誌、TV、WEB媒体を通じて活動中。走り好きの目線と女性の目線の両方向から、カーライフ全般をサポートしている。COTYの選考基準は、クルマと共に過ごす日常において、気持ちを豊かにしてくれるクルマかどうかに焦点を当てる。

《藤島知子》

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