4117人、全国の交通事故死者数が15年ぶりに増加

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警察庁交通企画課の発表で、2015年1年間の24時間以内の交通事故死者数が14年より4人増えて4117人になった。15年ぶりに前年を上回った。

都道府県別の死者数の増減では、47都道府県中25道府県で死者数が増加した。全国ワーストの愛知県が前年比9人の増加、続く大阪府が前年比53人の増加、5番目の北海道が前年比8人増加するなどして、減少数を上回り増加する結果となった。

警察庁は第9次交通安全基本計画(11年~15年)で交通事故死者数を3000人以下を目標に定めと、世界一安全な道路交通の実現を目指したが、目標には達しなかった。

65歳以上の高齢者の死者数は、全年齢死者数の54.6パーセントを占める。高齢者の割合は年々増加し、15年が最も高い割合を示した。

飲酒運転による死亡事故は減少を続けている。15年中の飲酒死亡事故は203件。前年を下回り、過去10年で最少だった。

月別では12月、10月、11月に死者が多い。1月から6月にかけては死者数が減り続けるが、秋から死亡事故が増える傾向だった。1日の死者数では12月25日に26人、最も少ない日は2月5日の3人だった。

河野太郎国家公安委員長は次のようにコメントした。

「交通事故における致死率の高い高齢者の人口の増加が近年の交通事故死者数を押し上げる要因の一つとなっている。飲酒運転等の悪質・危険な運転による悲惨な交通事故も後を絶たない。国家公安員会としては、交通事故死者数が増加に転じたことを厳しく受け止め、政府が目標とする『世界一安全な道路交通の実現』に向け、引き続き、強い決意をもってあたる」。

15年の主な都道府県の死者数は以下の通り(括弧内は14年)

○最も多い道県から
愛知県...213人(204人)
大阪府...196人(143人)
千葉県...180人(182人)
神奈川県...178人(185人)
北海道...177人(169人)

○最も少ない県から
島根県...27人(26人) 徳島県...27人(31人)
高知県...30人(41人)
山梨県...33人(49人)
秋田県...38人(37人) 鳥取県...38人(34人)

《中島みなみ》

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