「青春18」青函特例を廃止…北海道新幹線利用時に「オプション券」を発売へ

鉄道 企業動向
青函間を新幹線で通過する場合、「青春18きっぷ」は奧津軽いまべつ、木古内の相互発着利用に限り「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」を発売。「北海道&東日本パス」の場合は、新青森~新函館北斗間の特定特急券別途購入で新幹線が利用可能となる。
青函間を新幹線で通過する場合、「青春18きっぷ」は奧津軽いまべつ、木古内の相互発着利用に限り「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」を発売。「北海道&東日本パス」の場合は、新青森~新函館北斗間の特定特急券別途購入で新幹線が利用可能となる。 全 1 枚 拡大写真

JRグループは1月5日、2016年の「青春18きっぷ」発売計画を発表した。3月26日の北海道新幹線開業後は、津軽海峡線蟹田~木古内間の、いわゆる「青函特例」が廃止される。

発売期間と利用期間(カッコ内)は、春季が2月20日~3月31日(3月1日~4月10日)、夏季が7月1日~8月31日(7月20日~9月10日)、冬季が12月1~31日(12月10日~2017年1月10日)で、発売額は1万1850円(大人・子供同額)。

現在、「青春18きっぷ」で普通列車が運行されていない津軽海峡線蟹田~木古内間を通過する場合は、蟹田、木古内の相互発着に限り料金不要で特急普通車自由席を利用できたが、北海道新幹線新青森~新函館北斗間の開業後は、新幹線を利用すると特急券と乗車券が必要となる。ただし、奧津軽いまべつ、木古内の相互発着に限り、「青春18きっぷ」で新幹線を利用できる「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」が新たに発売される。発売期間と利用期間は「青春18きっぷ」と同じで、利用開始日は北海道新幹線の開業日である3月26日となる。

発売額は2300円(大人・子供同額)で有効期間は1日間。1人片道1回使用できるが、子供2人での使用はできない。JR江差線から転換され、「青春18きっぷ」の利用ができない道南いさりび鉄道木古内~五稜郭間にも乗車できるが、木古内、五稜郭の相互発着のみで、両駅以外で途中下車をすると通常の運賃が必要となる。利用の際は、「青春18きっぷ」を同時に携行すること、奧津軽いまべつ~五稜郭間で北海道新幹線と道南いさりび鉄道の利用行程が連続していることが条件となる。北海道新幹線内は普通車の空席利用となり、指定席の交付を受ける場合、グリーン車やグランクラスを利用する場合、奧津軽いまべつ~木古内間以外の区間を跨って利用する場合は、所定の運賃・料金が必要となる。

なお、「青春18きっぷ」に準じた効力を持ち、JR北海道エリアとJR東日本エリアのJR線、青い森鉄道、IGRいわて銀河鉄道、北越急行の普通列車普通車自由席、BRTが連続する7日間乗り降り自由となる「北海道&東日本パス」については、現在、青森~札幌間の急行や新青森~函館間の特急普通車自由席を、別途、料金券の購入で利用できるが、北海道新幹線開業後は、新青森~新函館北斗間に限り、別途、特定特急券を購入することで新幹線普通車自由席の空席を利用できるようになる。

2016年の「北海道&東日本パス」の発売期間と利用期間(カッコ内)は、北海道新幹線開業前の春季が2月20日~3月13日(3月1~19日)、北海道新幹線開業後の春季が2月26日~4月16日(3月26日~4月22日)、夏季が6月20日~9月24日(7月1日~9月30日)、冬季が12月1日~2017年1月4日(12月10日~2017年1月10日)。発売額は北海道新幹線前の春季が大人1万290円・子供5140円、それ以外が大人1万850円・子供5420円。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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