【CES16】サムスン、スマート冷蔵庫「Family Hub」発表…写真や音楽たのしめる

エンターテインメント 話題
本体にディスプレイを搭載したスマート冷蔵庫「Family Hub」
本体にディスプレイを搭載したスマート冷蔵庫「Family Hub」 全 8 枚 拡大写真

 サムスン電子は現地時間5日、「CES 2016」にてプレスカンファレンスを開催した。2016年のスローガンは、IoTのエコシステムのさらなる強化。本体にディスプレイを搭載する“スマホのようなスマート冷蔵庫”「Family Hub」などの新製品も披露した。

 ブランド全体のビジネス戦略については、サムスン電子の北米法人プレジデント兼COO Tim Baxter氏が登壇して説明を行った。Baxter氏は「2015年は商品カテゴリーの垣根を越えて、クラウドやネットワークによるサービスをシームレスにつなげることに注力してきた。成長を支えてきた3本の柱はホームアプライアンスにモバイルとテレビ。2016年もそれぞれのカテゴリーを強化していく」と力強く語った。

 壇上では今年北米で展開を予定するいくつかの注目すべき新製品が発表された。なかでも異彩を放っていたのは前面にタッチパネルディスプレイを搭載した冷蔵庫「Family Hub」だ。サムスンでは冷蔵庫を「家族が集まるキッチンの主役的な家電」に位置づけ、インターネットを活用したスマート化に注力してきた。今回はさらに情報が見られる、触って操作できるディスプレイを加えたことで、冷蔵庫をコミュニケーションやエンターテインメントが楽しめるツールへと進化させてしまった格好だ。

 タッチ操作に対応するディスプレイは右側のトビラの表側に搭載。サイズは21.5インチで、解像度はフルHDと高精細。クラウドにアップしたユーザーの写真データやカレンダーのスケジュールが表示できるほか、オンラインストリーミングなど音楽コンテンツが再生できるプレーヤーにもなる。本体にはスピーカーが内蔵されている。

 また、スマート冷蔵庫としての基本機能も欠かさない。トビラの内側にカメラを内蔵し、スマホのアプリから呼び出して冷蔵庫の中身が外出先からもチェックできる。さらに、MasterCardと共同開発のアプリサービス「グローサリー by MasterCard」により、アプリをインストールしたモバイル端末や、冷蔵庫から冷蔵庫に足りない食材を注文。MasterCardをはじめとしたクレジットカードで決済購入ができる。「Family Hub」は北米で今春に発売が予定されている。

 スマートウォッチはハイエンドモデルの「Gear S2 classic」を発表。メタルボディのカラバリはプラチナとローズゴールドの2色。Gear S2シリーズの交換バンドが多種類発売されるほか、Samsung Payによる電子決済への対応、年末までのiOS対応も明らかにされた。

 ほかにもWindows 10搭載の2in1タブレット「Galaxy Tab Pro S」を発表。軽量設計とスリムデザインを特徴とし、フルサイズキーボードとタッチパッドによるインターフェースも採用する。ディスプレイは12インチのフルHD有機EL。intel Core Mシリーズのプロセッサーを搭載し、快適な操作レスポンスを実現する。

 Tim Baxter氏は、北米サムスンが今後注力する3つの戦略を壇上で語った。一つは「IoT」のエコシステムを強化することだ。2014年にスマートホーム向けのプラットフォームを開発する米SmartThings社を買収したサムスンは、その後も両社のシナジーを活かしたホームセキュリティやエネルギーマネージメント系の商品を開発。今回のCESではホームセキュリティ系の新製品となるUSBアダプターの「Home Monitoring Kit」を開発し、2016年に発売するサムスンの薄型テレビの高級シリーズであるSUHDテレビに無料で同梱することを発表した。

 2つめの戦略はコンシューマーにとって、さらにシンプルで操作性の高い製品やサービスを提供すること。さらに3つめにはGalaxyシリーズをはじめとするモバイル製品を軸とした、IoTや電子決済、VRコンテンツなどのバリューチェーンを広げて行くことが挙げられた。VRヘッドマウントディスプレイ「Gear VR」については、今後サムスンのブランドから360度全天球イメージの自動撮影が楽しめるカメラを開発、商品化する計画があることも明らかにされた。

“スマホのようなスマート冷蔵庫”、サムスンが写真や音楽再生が楽しめる「Family Hub」発表……CES 2016

《山本 敦@RBB TODAY》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 最後のフォードエンジン搭載ケータハム、「セブン 310アンコール」発表
  3. 軽自動車よりも小さい! 15歳から運転できるオペル、約132万円から販売
  4. 高機能ヘルメットスタンド、梅雨・湿気から解放する乾燥ファン搭載でMakuake登場
  5. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る