ホンダ二輪販社 2016年イチオシは「アフリカツイン」…“日本支えてきた”原付も

モーターサイクル 企業動向
CRF1000L Africa Twin
CRF1000L Africa Twin 全 3 枚 拡大写真

国内二輪4メーカーの販売会社トップが16年上半期イチオシモデルを語っている。

【画像全3枚】

国内メーカーの新車は、郵便など大口需要を除き、すべて卸販売会社を経由してバイク・ショップなどの店頭に並ぶ。メーカー100パーセント出資の子会社だ。つまり、新車の売れ行き状況を把握し、これからのトレンドを最もよく予測できる立場にある。

ホンダモーターサイクルジャパン(=HMJ 北区赤羽西6)の加藤千明社長のイチオシは、東京モーターショーに出展、話題をさらった『CRF1000L アフリカツイン』(998cc)だ。ダカールラリーに象徴される大陸走行をイメージした大型バイクだ。欧州先行15年12月発売、国内販売予定モデルだが、すでにホンダ日本語ホームページにも、専用サイトが設けられている。

「東京モーターショーの反響を見ると、新開発のエンジンとフレームなど随所に最新の技術を導入して、新しい価値観を提案できるモデルとして高い評価を得たと思う。特にホンダ独自の二輪車専用DCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)や、ABSとホンダセレクタブル・トルクコントロールを搭載したモデルに期待の高まりを感じた」

昨年16年ぶりに発売した原付スクーター「タクト」に見られる50ccバイク市場へのテコ入れも考える。

「日本の二輪車市場は原付一種が支えてきた歴史がある。市場規模が大きく縮小してしまっているが、日常の乗り物に求められる利便性や経済性など、原付一種の有用性はもっともっと多くの人に活用してもらえる」

加藤氏は82年にホンダ技研に入社。二輪一筋で、HMJの社長に就任した。営業、商品開発の後、中国やタイなど約17年海外に駐在した。駐在中はタイホンダ製でタイ国内での「日常の足」、日本でも人気のPCXが愛車だった。

《中島みなみ》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 三菱自動車の営業利益81%減、赤字92億円 2025年度上半期決算
  2. カローラクロスと立場が逆転、だからこそ生まれた「斬新セダン」のデザイン…ジャパンモビリティショー2025
  3. ライバルはアルファード? メルセデスベンツの最高級ミニバンが日本初公開!…ジャパンモビリティショー2025
  4. トヨタ『ハイラックス』新型、11月10日にタイで世界初公開へ
  5. 【トヨタ ランドクルーザーFJ】「ランクルらしさ」と“サイコロ”を融合した小さいランクル、デザインの肝
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る