【JNCC】世界最高峰のレースを経験した小池田猛、KTMでカムバック

モータースポーツ/エンタメ モータースポーツ
JNCCにKTMでカムバックする小池田猛選手。
JNCCにKTMでカムバックする小池田猛選手。 全 2 枚 拡大写真

牧場やスキーゲレンデなどの広大なエリアを占有して、刻々と変化する路面状況に対応しながらスピードを競う、モトクロスともエンデューロとも異なるオフロード・モータースポーツの花形のひとつがクロスカントリーレースだ。

日本でも年々その人気は高まるばかりで、その頂点となる「JNCC」(全日本クロスカントリー選手権)では、会場によっては600台を大きく超えるエントリーを集める規模に育っている。

そのJNCCで2008~2010年の3年連続チャンピオン小池田猛選手が、2012~15年の4シーズン、世界中から腕に覚えのあるライダーが集まるアメリカの「GNCC」(Grand National Cross Country)への挑戦を終え、帰国した。

そして小池田選手は2016 年シーズン、JNCCにカムバックすることがわかった。渡米前と同じKTM をチョイスし、世界の走りを日本のライダーに披露するのだ。

2005年にはモトクロス全日本チャンピオンを獲得した経験豊かな同選手は、アメリカから戻った2015年末、KTMの門戸をたたいた。

KTMがなければアメリカ参戦のきっかけを得ることもなく、また厳しいアメリカでの経験が彼自身、KTM以外でのレースをもはや考えられないほどに強く印象付けたためだ。

他メーカーからの誘いもある中で、小池田選手は『KTM 350EXC-F SIXDAYS』を“最強のエンデューローマシン”としてチョイス。KTM 350EXC-Fについて同選手はこう絶賛する。

「GNCCでもほとんどのライダーが選ぶ最高のマシン。レースを組み立てるうえで一番大切な総合性能が高く、これ以外のマシンはもはや考えられない」

さらに「KTMのレースサポートは抜群で、レースへの参加の難しさを引き下げてくれるベストな選択。プライベーターだからこそ、KTMを選ぶ価値があると思う」と高く評価している。

そして、これまでの経験から「マシンや体制はどうあれ、勝って当然の立場であることは自覚しているし、その自信もある」と言い切る。

また、「日本のライダーのレベルアップを図っていきたい」とも言い、後進の育成に意欲を見せる。アメリカでの経験は現地でのサポーターも数多く生み、「それを今後、アメリカに挑戦するライダーたちに使ってもらえるような仕組みも考えたい」としている。

《青木タカオ》

モーターサイクルジャーナリスト 青木タカオ

バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク関連著書もある。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
  2. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  3. 世界初の「破壊不可能ホイール」って何だ!? テスラ向けパーツ手掛ける米メーカーが開発
  4. 旧型Z34『フェアレディZ』用車高調がリニューアル、ブリッツ「DAMPER ZZ-R」シリーズがDSC Plusに対応
  5. リトラと決別した「ワイルド・キャット」、3代目ホンダ『プレリュード』【懐かしのカーカタログ】
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る