【ウェアラブルEXPO16】シャープの超小型レーザープロジェクター、IoT時代の埋め込みデバイスに

自動車 ビジネス 企業動向
警備員の胸にプロジェクターを装着したデモ
警備員の胸にプロジェクターを装着したデモ 全 4 枚 拡大写真

 シャープは13日、東京ビッグサイトで開催中の「ウェアラブルEXPO」で、小型レーザーMEMSプロジェクターモジュールに関する展示を行った。

 これはビジネスソリューションカンパニーという、同社の複写機などを扱う部門が開発したもの。一般的なコピー機に内蔵されたレーザー発振機を応用したモジュールとなる。小型化にあたっては光学系の部品を緻密に組み上げることになるが、そのパッケージとしての精度が開発にあたっての独自技術となっている。

 レーザープロジェクターの特徴として、色域がピーキーなため再現性もあり、35ルーメンと輝度も高い。黒の表示に光源を使わないのでコントラストが高く、全面を光らせるような一般的なプロジェクターに比べると、低消費電力でアドバンテージがある。

 中でも、レーザー光源の最大のメリットとなるのが、フォーカスフリーに鮮明な映像の投影が可能なこと。会場では警備員の胸の部分に装着することで、手のひらに映像を投影していた。そこからピント調整など一切不要で、そのまま壁にも投影でき、ハンズフリーに作業しながら映像が観られる。例えば、警備ロボットのカメラの映像を、離れた場所から確認するような用途を想定しているとのことだ。

 なお、端末が手のひら大とコンパクトなため、将来的には埋め込み型としての利用を想定しているという。IoTが全盛になれば、情報を表示するデバイスが必要ごなるが、この端末であれば壁などに自然に埋め込むことが可能となる。工場であれば作業支援に、街中ではサイネージにと、想定している用途は幅広い。低消費電力という、モジュールのアドバンテージも発揮することができそうだ。

【ウェアラブルEXPO】シャープの超小型レーザープロジェクター、IoT時代の埋め込みデバイスに

《丸田鉄平/H14》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 日産が新型ミニバン『タウンスター・エバリア』を欧州発表…EVも設定
  2. 三菱『デリカD:5』ついにフルモデルチェンジへ! 車名は「D:6」!? 2025年内発表か
  3. 高速道路料金も「変動制」導入、来年度から全国的に順次拡大[新聞ウォッチ]
  4. [VW ゴルフ 50周年]重量増加スパイラルに逆行した第7世代
  5. ちょっと待った! 自動車税の支払い…キャンペーンやポイントがつく支払い方法で
  6. [音響機材・チョイスの勘どころ]サブウーファー・国産ブランド…小型・薄型モデルのトレンドを分析!
  7. マフラー選びの決め手、『合法性と性能の両立』が求められる~カスタムHOW TO~
  8. トヨタ『4ランナー』新型...最新技術と高い耐久性の両立[詳細画像]
  9. トヨタ『カムリ』新型...ベストセラーはどこが新しくなったか?[詳細画像]
  10. メルセデスベンツ『CLE カブリオレ』に「AMG 53」、電動ターボで449馬力
ランキングをもっと見る