ホンダ・エアクラフト藤野社長「今後10年は年300~500機の需要」…ビジネス小型機カテゴリー

航空 企業動向
ホンダジェット量産1号機の初飛行の様子
ホンダジェット量産1号機の初飛行の様子 全 2 枚 拡大写真

ホンダの航空機会社、ホンダ・エアクラフト・カンパニー(HACI)の藤野道格社長は1月19日に都内で記者会見し、「ホンダジェット」クラスのビジネス小型機の世界需要について、今後年300機から500機程度が見込めると述べた。

ホンダジェットは、2015年12月上旬に安全性や信頼性の世界的なお墨付きとなる米連邦航空局(FAA)からの型式認定を得た。同月下旬から顧客への引き渡しも始めている。これまで北米を中心に100機を超える受注を獲得しており、現在、米ノースカロライナ州の工場で月間3~4機の生産を行っている。藤野社長は、量産2年目に入る16年末ごろからは同5機に引き上げる計画を表明した。

ホンダジェットが属する小型機の市場は過去10年で2770機だったという。藤野社長は今後10年は「世界のGDP成長率と同等の伸びが見込まれ、年300機から500機くらいの需要になろう」との見通しを示した。

HACIは当面、世界市場の9割近くを占める北米、欧州およびブラジルで事業展開する体制を整えている。藤野社長は日本への進出は、飛行場インフラなどの課題から「現時点では未定」としているものの「困難な理由はいくらでも挙げられるが、そうはしたくない」と、中長期視点での参入に意欲を示した。

《池原照雄》

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