【町工場見本市16】タイヤの代わりに大きなボール、諏訪東京理科大が開発した「オムニライド」に二号機

自動車 ニューモデル モビリティ
諏訪東京理科大学が開発したパーソナルモビリティ「オムニライド」
諏訪東京理科大学が開発したパーソナルモビリティ「オムニライド」 全 3 枚 拡大写真

東京都葛飾区の中小企業を集めた展示会「町工場見本市2016」で変わったパーソナルモビリティを発見した。それは諏訪東京理科大学が開発した「オムニライド」という名の乗り物だ。その乗り物にはタイヤがなく、その代わりに大きなボールが回って進む。

「このオムにライドは昨年の夏に完成したもので、2号機になります。公道を走れるようにと、ロボット特区であるつくば市の関係者の意見を聞きながら、2012年に製作した1号機を改良しました」

同大学の学生によると、人がぶつかっても大丈夫なようにできるだけ尖った部分をなくし、ステップをつけ、補助輪をつけてボールを外れにくくしたそうだ。また、モーターを3つから4つに増やし、登坂能力も上げだ。これによって格段に乗りやすくなったそうだ。

大きさは全長896mm、全幅594mm、全高985mmで、重量は40kg。バッテリーはリチウムポリマー電池を使用し、約2時間の充電で10時間ほどの走行が可能。最高速度は時速8km/h。体重120kgの人まで乗ることができ、進みたい方向に身体を傾けるとその方向に進んでいく。その場での旋回も可能だ。ちなみに製作費は部品代だけで約200万円。

「現在、大学の敷地内で実証実験を進めていて、イベントホール内での案内などで利用してもらえればいいと考えています。現在、3号機も開発中で3月には披露できるのではないかと思う。今後は立って乗るタイプなどいろいろなものにチャレンジしていきたい」と開発者の学生は熱く語る。

このプロジェクトは地域活性化の狙いもあり、地元の企業と連携してオムニライドの開発・製作を行っている。現在、10数社の企業、NPO法人が参加しているとのことだ。

《山田清志》

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