【VW ゴルフトゥーラン 試乗】乗り味のスムースさは「超いいね!」…島崎七生人

試乗記 輸入車
VWゴルフトゥーランTSI ハイライン
VWゴルフトゥーランTSI ハイライン 全 7 枚 拡大写真

先代『トゥーラン』は、走りも運転のしやすさも出来は第一級で、2名+柴犬1匹の我が家だが、普段使いに欲しいと思い、犬に、2列目中央席に座る練習をさせたほどだった。私にとって、実用車の鑑…そう認定しているメイクのひとつである。

では一見すると新旧で似通った外観の新型はどうか? 短時間の試乗ながら、答えは「超いいね!」である。印象的なのは、始動から出足のスムースさ、さらに進化・洗練されたフラットな乗り味、背丈がありながらも走行時のロール方向の不快な揺れのなさ、など。車線変更でジンワリと反応するステアリングもいい。エンジンパワーも十分…と、もうこの時点で、ファミリーカーとして合格である。

ボディ全幅は先代比+35mm。位置と傾斜角度が微妙に変化したAピラーとホイールベースの延長(+110mm)や、最小回転半径が0.2m増えた影響で、先代の魅力だった“手頃な取り回し感覚”はほんの少し影響を受けたようにも感じた。が、この点は、長期間の試乗で印象が修正可能かどうか、機会があれば試したい。

ホイールベースの延長で、2、3列目のゆとりが増した。言い訳なしで容量が確保されたラゲッジスペースもマル。2列目左右席に用意があるチャイルドシートは、ワンタッチで座面(と座面左右)を持ち上げてセット可能と、実にスマートなデザイン。残念ながら日本のほとんどのミニバンでは望めない、スノッブだが上品でシンプルな外観も、このクルマの大きな魅力のひとつだ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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