【リコール】小型ノンステップバス 日野ポンチョ、スタータリレーと乗降扉に不具合

自動車 ビジネス 企業動向
日野ポンチョ
日野ポンチョ 全 5 枚 拡大写真

日野自動車は1月26日、小型ノンステップバス『日野ポンチョ』のスタータリレーと乗降口(扉)に不具合があるとして、国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。

対象となるのは、『日野ポンチョ』1車種で、2006年3月17日~2014年2月20日に製造された計1512台。

スタータリレーについては、接点の構造が不適切なため、始動時にスタータが噛み合わなかった場合に流れる電流により、当該接点が荒れるものがある。そのため、そのまま使用を続けると、当該接点が溶着し、最悪の場合、スタータが焼損するおそれがある。

改善措置として、全車両、当該スタータリレーを対策品に交換する。不具合は4件発生、部分焼損事故が2件起きている。

乗降口(扉)については、3つの不具合を確認。扉の位置を検知するスイッチの回路が不適切なため、当該スイッチがオンになった際、接点に定格値を超える電流が流れ、接点が荒れるものがある。そのため、そのまま使用を続けると、接点どうしが導通したままとなり、最悪の場合、扉が閉められなくなるおそれがある。

改善措置として、全車両、スイッチの回路に抵抗を追加するとともに、スイッチを新品に交換する。不具合は22件発生、事故は起きていない。

乗客の挟み込みを検知するスイッチの接点構造が不適切なため、スイッチの作動頻度が少ない場合、当該接点に生成したシリコン被膜により、導通不良になるものがある。そのため、スイッチが機能せず、最悪の場合、乗客が扉に挟まれるおそれがある。

改善措置として、全車両、当該スイッチを対策品に交換するとともに、当該スイッチの回路にリレーがないものはリレーを追加する。不具合は12件発生、事故は起きていない。

扉開閉用エアシリンダの電磁弁とエア配管の容量が不適切なため、扉の開閉中に反転操作を行った場合、扉が通常より速く動くことがある。

改善措置として、全車両、電磁弁を対策品に交換するとともに、後扉用エアシリンダへのエア配管の容量が不足しているものは配管を追加する。不具合は11件発生、事故は起きていない。

いずれも市場からの情報により発見した。

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. メルセデスベンツの主力SUV『GLC』、新型を9月に世界初公開へ
  2. その名の通り1000馬力! 新型スーパーカー『ブラバス1000』発表、AMG GTのPHEVをさらに強化
  3. 三菱『パジェロ』7年ぶり日本復活か!? 日産 パトロール 派生モデルの可能性も
  4. 日産『エクストレイル』米国版が2026年型に、新グレード「ダークアーマー」設定
  5. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る